Daily Journel@M403



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2006年02月24日(金)    祝!金メダル 〜そうして感じたこと

今朝は頑張って6時起き。
私にしては非常に珍しく、録画ではなく生でテレビを見るため。

見たのは、もちろん、トリノオリンピック女子フィギュア決勝。
誰が見たかったって、やっぱり荒川選手と村主選手。
(安藤選手は、残念ながらあんまり興味なくて5時には起きなかった。)
なんとなく、録画ではなくリアルタイムに見たかったのだ。珍しい。

で、実力と運の両方で、荒川選手が金メダル!
やったー、嬉しい。(荒川選手、おめでとうございます!!!)

実は、私が特に身贔屓していたのは、やっぱり荒川選手。
別に金メダルを取ったからとかではなく、
単純にテニス部の後輩(10歳も年下だけど)に似た雰囲気の子がいるのと、
トリノ入りしてからの彼女の冷静で集中した表情に惹かれたから。
その凛として集中した雰囲気が、また後輩とよく似ているのだ。
私は、その後輩の集中し淡々とプレーするテニススタイルが好きだったから。

実際、演技中だけでなく練習中の様子も良い方向に集中していて
パッと見ただけでも「これはいけるのでは?」と思った。
練習の様子を見ていて、アメリカのコーエン選手が妙にピリピリして
ナーバスなのが目についた。他の選手に接触しそうだったもんね、度々。
あれは、緊張感が悪い方に出てしまったのだと思う。

で、荒川選手のフリーの演技を見て、なんだかやっぱり感動した。

彼女自身が、演技や会場の雰囲気をとても楽しんでいるのが分かったから。
インタビューでも話していた感じからして、失敗とか成功といったものを超えて、
ただただ今の自分に出来ることを淡々とやったという印象。
大舞台であんな感じに演技できたら、それだけで最高だろうなーと思う。
簡単なようで、実はこれがとても難しい。



今回のトリノオリンピックでは、
事前のインタビューで「結果は気にしない」みたいなコメントをする選手が
とても多かったのが、個人的にずっと腑に落ちなかった。

オリンピックに出た以上、自分自身のためにも結果を出すことは重要で、
「結果は気にしない」と言うのは何だか違うなぁと思った。
本当にそう思っているのなら別に構わないけれど、
終わった後も表情を引きつらせて上辺だけの言葉を発するくらいなら、
上原選手のように「悔しいです」と涙を見せる方が潔くてむしろ共感できる。

うまく言えないけれど、
アマチュアといえど勝つことを要求されるスポーツをしていた身としては、
結果を全く気にしない人なんていないだろうと思うのだ。

でも、そうじゃない人もいる、というか、そうじゃない時もあるってことを、
荒川選手を見ていて思い出した。
今回のトリノでの荒川選手は、ものすごく気(オーラ?)が充実していた様子。
そういう時って、たしかに勝ち負けを超越している。
やるべきことを当たり前のようにきちんをやれる。
ただただ無心? 

そういう妙に集中した時って、この私にさえ時々あったもの。
(大学テニスの試合の時)
そういう時って、意外に周りのこともよく見えたりなんかして、
光や音、風、匂い、色など五感がフル活動で敏感に感じ取ることができる。
プレーをしながらにして。

おそらく集中することで体の全神経が研ぎ澄まされるんだと思う。
視覚から入る映像が、妙にスローモーションに見えたりなんかするし、
無心な時って感覚も研ぎ澄まされているから、無心=無彩色な世界ではなくて
むしろカラフルで鮮やかな世界だった気がする。

あー、もう、あの懐かしくて幸せな感覚ったら!!

おそらく荒川選手も、あの会場の雰囲気を十分に味わい尽くしたことだろう。
メダル以上に、彼女にとってあの場を経験し味わい楽しめたことが、
実は最大にして最高の幸福なんじゃないかな。
私も出来ることなら、またあの感覚を味わってみたい。
やることなすこと全てがうまくいく夢のような時間。
あれこそ、至福のひととき。

で、おそらく、荒川選手は内なる自分自身に打ち勝ったのだろうと感じた。
無欲の勝利ともいう?
無私無欲だったからこそ、運も味方にできたのでは?

思うに、自分自身の最大の敵(?)は自分だ。
周りに振り回されてはいけない。他人と比較しても駄目だろう。
あれこれ無いものねだりをするのではなく、自分の持ってる武器で戦うこと。
それが勝利への近道。



なーんて、あれやこれや、そんなこともしみじみ思ってみたり。
うふふ、おばさん臭いねー。(苦笑)

でも、彼女の演技には(いえ、それ以外の場面での様子にも!)、
生きていくのに大切なことのエッセンスが沢山垣間見えた気がするのです。
そんなわけで、朝からとーっても素敵な元気をもらった。

やっぱりリアルタイムに見てよかったと思う。
昔あじわった幸せな感覚(競技スポーツの醍醐味)を思い出すことができたし。
やっぱりやーっぱり、スポーツっていいなぁ!
見ている人の心を揺さぶることができるって素晴らしい。

それにしても、荒川選手ってアジアンビューディーですよねぇ。
あのフリーの青い衣装、とてもよかった。髪のまとめ方も。
冷静な感じはクールビューティーっていえなくもないけれど、
どっちかっていうと、やっぱりアジアンビューディーと表現したいです。
(>@さん、私も同感!)



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