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2006年01月20日(金)    大寒 / 銀塩カメラ、受難つづく

暦の上では「大寒」。
ぐっと冷え込んだ朝でした。日中も空気がヒンヤリして寒いこと!

しかも、明日は関東南部で雪という天気予報。
朝から降りはじめてしまったら、着付教室には車で行けないかも。
明日は全国でセンター試験の行われる日。
受験生のためにも雪は最小限であってほしいものです。

ちなみに、大寒から2週間ほどの期間が、一年のうちで一番寒いそうです。
その時期を過ぎると、2/4には立春。
遠い春の訪れが、ググッと一歩近づいてくる感じ。



さて本日の私。今日も午後から息子をベビーカーに乗せて外出。

最初に隣駅との中間地点にあるスイミングスクールまで。(徒歩で約20分)
12月の帰省以降、どうにも寒くてベビースイミングから足が遠のいています。
休み続けてると金銭的にも問題だし、心理的にも負担が感じられたので、
思い切って春まで退会することに。
本当は休会にしたいのだけど、休会中も毎月2000円を引き落とされてしまう
システムなので、一旦退会して暖かくなってきたら再び入会する予定。
で、その手続きをしてきました。

息子は途中の踏み切りで電車を見たら満足したのか、スイミングスクールに
辿り着く前に昼寝に突入。
手続きを終えた後は、スクールの近くのKSP(かながわサイエンスパーク)へ。
まずは、KSPの中の郵便局で、2月の日商簿記検定の受験申込みをして、
その後は本屋で雑誌を買ってからドトールで読書タイム。



息子は小一時間ほど眠って、15時には覚醒。
ちょうどKSPの中のOLさん達が休憩に来てザワザワし始めた頃に退散。
そして、また踏み切りで電車を見て帰宅・・・のはずだったのですが、
今日はどうしてももっと電車を見たがった息子。
「駅へ向かってホームに上がれ」と指差して猛烈にアピール。(苦笑)

根負けした私は、今度は反対方向の隣駅まで歩きましたよ・・・
途中で車両基地に停車中の電車を見せ息子をなだめつつ、なんとか隣駅に到着。
これまた徒歩20分ほど。今日は徒歩20分×3回と、よく歩きました。

で、すかさず駅に入ってエスカレーターでホームへ。
でも、すぐには電車には乗りません。
暫くホームで電車の通り過ぎるのを見送ってから、一駅だけ電車に乗って
最寄駅まで。そして、最寄駅のホームでも何台か電車を見送って・・・。
息子が電車を見ている間、私はベンチで雑誌を読んでました。
寒かったけど、まぁ我慢できないほどではなかったなぁ。

ようやく満足してくれた息子は、電車のいないホームに「バイバイ」と
手を振ってお別れ。その後はスムーズに帰宅できてヤレヤレ〜です。

ちなみに、どうして往復とも電車に乗らなかったのかというと、
隣駅にはエレベーターがないから。つまり階段を降りたくなかったのです。
あ、でも冷静に考えたら、なにも一駅歩かなくても、最寄駅で入場券を買って
電車で一往復した方がラクだったかなぁ。(笑)
ま、そんな風に過ごした一日でした。



ところで、今朝の新聞を見てビックリ。
先週のニコンに続いて、コニカミノルタもカメラ事業から完全撤退ですって。
年明け早々、大手企業が軒並み撤退宣言。
「ブルータスおまえもか・・・」って気分です。

思うに、一般消費者向けのカメラ事業って、そうそう儲からないですよねぇ。
どっちかっていうと赤字覚悟の道楽みたいなイメージ大。
カメラ以外の本業みたいなのがあって、それがしっかりと稼いでくれないと
カメラ事業は続けられないという印象があります。

その本業が、以前だったら消耗品のフィルムとかだったんでしょうけど、
デジタル隆盛の時代では、それも不可能となり・・・寂しい話です。
ちなみに、Canonの場合はプリンターやコピー機(主にオフィス向け)で、
収益の大半をインク代・トナー代で稼いでいるという話。
カメラ単体では大きく稼げないのは、今に始まったことはないようで。

こうした展開をかなり前から予測していたのか、早々と一眼デジカメ開発に
シフトし市場シェアを獲得することに邁進。
加えて、自社商品(プリンター、スキャナ)と組み合わせた商品イメージ展開に
持っていったのは賢明。
しかし、現時点では堅実な経営あってのカメラ事業も、今度新規参入するという
テレビ事業がこけたりしたら、その余波を受けてしまう可能性もあり。

我が家のカメラ製品の大半がCanon製というのもあるけれど、
【電機メーカーではない老舗カメラメーカー】として、Canonにはどうにか
踏みとどまってほしいなぁと願ってしまいます。

ちなみに、Canonの場合、デジカメにおいては、CCDやCMOSという
イメージセンサ(デジカメの核となる部品)を自社製造することで
市場の主導権を握ることに成功。
そのための投資を早い段階で行った御手洗社長の手腕には脱帽。
なんといっても、この部品こそがコストダウンの核であるのだから。

他社のコンパクトデジカメにおいても、COMSやCCDといった部品には
実はCanon製が使用されているという事実。(他にも、SONY製やシャープ製、
松下製があり、Nikonも一部自社製作してますが。)
これらを自社製造できない会社は、開発競争・コストダウン競争で太刀打ち
できないという業界的構造になっているようです。
自社で作れないから他社から調達するとなると、割高になりますもんね。



それにしても、個人的に気になるのはユーザーではなくメーカー従業員。
理系からメーカーに入る人って、そのモノ自体に携わりたくて就職する人が多い
と思うのですが、カメラ作りに携わりたくてニコンやミノルタに入った方々は
今後どうなるのかなぁ? って、そっちの方が気になります。

コニカミノルタの一眼デジカメは、今後はソニーに吸収されるようなので、
一部ソニーに移籍する従業員の方も出てくるのでしょうか。
会社は変わっても商品作りに携われるなら、まだいいのかもしれませんね。
でも、どっちみち、業務縮小には違いなく、その方向に残れる人は少ない気が。
これまた寂しい話です。

収益性とか効率性とか、企業が生き残るために追い求めねばならない指標は
沢山あるけれど、こうして【モノづくりニッポン】の土壌が少しずつ
消えていくことに少なからぬ不安を感じます。

常々、実父とも話題にするのですが、ITベンチャーとか第3次産業ばかりが
元気で新聞紙上を賑わせているという状況はどうなんでしょう。
ある程度、モノ作り業(製造業だけでなく農業なども含む)が元気じゃないと、
国としてまずい気がします。

我が家は夫も(実父も)メーカー勤務だから、特にそう感じるのかなぁ。
自分の息子を見ていると、なんとなく将来的にモノ作りの方向に進みそうな
予感がするのですが、彼が大きくなる頃「これを作る仕事がしたい!」と
思えるような仕事が残っているのだろうか・・・。



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