Daily Journel@M403



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2004年02月04日(水)    立春

暦の上では、今日から春。
気持ちの良い晴天で、屋内にいると暖かかったけれど、一歩外に出ると
冷たい風が吹きつけて、春はまだまだ先〜という感じ。

午後は、私の数少ない貴重なママ友達の家に遊びに行く。
同じ病院で息子より3日早く生まれた、同じ区内に住む男の子。
先日1ヶ月健診を一緒に受けた、息子の初めてのお友達。

ようやく乗り慣れてきたベビーカーに息子を乗せ、歩くこと約15分。
振動を少なくしようと、ゆっくりゆっくり歩くので、時間のかかること。

お茶を飲みつつ、話をしつつ、息子が愚図れば互いに腕に抱っこして、
それでもずーっと話し続けながら過ごした、あっという間の3時間。(笑)
普段の密室育児から解放されて、お互い笑顔で別れた。



     いつか おまえに 会いたかった。

最近よく手にとっては眺めている写真集にあった言葉。
仙台に住む大学テニス部時代からの友人が、出産祝いに送ってくれたもの。

星野道夫「ラブ・ストーリー ― Michio’s Northern Dreams 2」


極北のアラスカに住み、アラスカの写真を撮り続けた 故・星野道夫氏 の
フォトエッセイ集。シリーズで5冊出ているうち、3冊を送ってくれた。
(星野さんは、1996年にカムチャッカ半島で撮影中、ヒグマに襲われ急逝。)

星野さんの写真は雑誌などで拝見して大好きだったけれど、なぜか一冊も
写真集は持っていなかった。先秋11/20発売の ku:nel に直子夫人の記事
(妻・直子が語る星野道夫の人と作品 離れているから心が近づく)を見つけ、
昨夏に星野さんの全集が出版されたことを知った。

直子夫人の記事が素敵で、時間が出来たら Amazon.co.jp で注文してみようか
と思っていた矢先に、友人から写真集が届いた。
なんという嬉しい偶然、なんというシンクロニシティ。

彼女が送ってくれた3冊(1〜3)はどれも素敵な写真集なのだけれど、
一番気に入っているのが、この2番目の本 『ラブ・ストーリー』。
それというのも、子を持つ親となったからかしらん。

真っ白な雪原で仲良くたわむれる白クマのカップル、
なんともいえない優しい眼差しで我が子を見つめる熊・鷲・フクロウ、
親羊の背中に前足を乗せ、あどけない表情でこちらを見ている子羊などなど、
アラスカの自然に生きる動物のカップルや親子が、
見る者の心をホッと和ませ温めるような情景を繰り広げている。

冒頭の言葉は、息子を生んだ直後に感じた心境に似ている。

初めて顔を会わせたのに、不思議なことに初めてという感じがしなかった。
いつかどこかで会ったことがあるような気がして、すぐに馴染んだ。
そんな心境を一言で表現すると、「いつか おまえに 会いたかった。
って感じなのだった。



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