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2003年07月17日(木)    やっぱり、いつかは田舎に住みたい

昨日買った雑誌「Lingkaran(リンカラン)vol.2」には、
東京から少し離れた所に住み始めて。」という記事があります。

今日、それを読んでいたら東京を離れた所に住みたくなりました。
別に突然そう思ったわけではなく、前々から思っていたんですけれど・・・。

もともと中学の途中までは、栃木の田舎で育った私です。
小学校への通学途中には川も田んぼも桑畑もある、ノンビリした所です。
中学以降は、ずっとこちら神奈川&東京で生活していますが、やっぱり
10代・20代の頃に比べて、そろそろ疲れてきたという感じでしょうか。
東京は魅力的な物や場所や店も沢山あるのですが、その分、やはりとても
疲れます。たまに遊びに行く程度ならいいのですけれどね。

東京は、日本の中でも、ある意味、別の次元で時間が流れている、とても
特殊な場所だと思います。
東京は、たしかに日本の中心ではあるかもしれないけれど、そこに属する
人達は全人口のうちの割合でみれば、実はたった少しなんですよね。
そして、東京で当たり前なことが地方でも同じではないのです。決して。

もちろん、田舎だったら万事が都会よりも良くて、静かで穏やかに暮らせる
とは限らないということも、実際そういった所に住んでいたのですから
知っているつもりです。

夜は早く暗くなるし、お店だって大してない。
電車に乗る機会だって殆どなく、行動エリアが極めて限られている。
東京の私立の小学生みたいな電車通学なんて、想像もできません。

若いうちは、刺激が少なすぎて息が詰まりそうで退屈な時もあります。
仕事だって、都会の方が絶対に数も多いし条件がいい。
教育環境や進学率だって、ほぼ間違いなく東京の方が恵まれてます。
そもそも、高校までの学校の数が違いますもの。
選択の自由という点では、都会の方が断然恵まれている。それは事実。

それじゃあ、そういう環境の都会の方が幸せな人生を送れるのか?といえば、
それはやっぱり違うと思う。そうとは限らないと思うのです。

田舎だったら、受験戦争に関係なくノンビリ&マイペースに生きていけた
のに、都会に引越したばっかりに必要以上に頑張らなくちゃいけなくなる
子だっています。うちの妹がそうだったかもしれません。

やっぱり、周りの進学率が高いと、親も子も少なからず影響を受けてしまう
んですよね。専門学校くらいでいいや〜と呑気に構えていた子が、
いつの間にか4年制大学を受けることになってしまったり。
まぁ、それも1つのチャンスではあるのですが、そうしたチャンスを上手に
活かせる子もいれば、少しばかり重荷になってしまう子もいるのです。

で。
チャンスを活かせるくらいの才能や生命力旺盛な子は、たとえ何処にいても
田舎で暮らしていたとしても、いつか必ず都会に出てこれるのではない
だろうか?と、私は思うのです。本人が望みさえすれば。

事実、私の進学した大学は、地方出身者が多い国立大学なのですが、
ゼミとか研究室とか部活動とかサークルとか、何かしらのグループで
リーダーになっていたのは、地方出身者の方が多かった気がします。
地方から東京に出てきた学生の方が、良い意味でアクが強くて個性があって
存在感があります。まぁ、全員が全員ともそうとは限りませんが。

力のある子は、放っておいても自力で這い上がっていきます。
東京に限らず、海外だろうが、本当に出て行きたければ出て行けるもの。
で、そこまでの力のない子は、いいんです、田舎に残れば。
それは、決して不幸せなことではなくて、むしろ本人の身の丈にあった幸せ
かもしれない。東京の速いペースでは潰されてしまう人もいて当然だし、
そうなってしまうのが負け犬とか、そういうわけでもありません。

世の中には色々な人がいて、その人それぞれに合った人生があっていい。
そうした人生に、幸福とか不幸とかいう極めて個人的な概念は存在しても、
どちらが優れていて、どちらが劣っているというような、優劣の概念は存在
しないと思うのです。

だから、最近本屋や雑誌の見出しでよく見かける「勝ち組、負け組」という
言葉、私は大嫌いです。何が勝ちで、何が負けなのか、分からない。
そんな言葉に縛られない、東京ではない場所に住みたい。
最近ふとそんなことを思います。


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