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2003年01月23日(木)    季節の先取りから生まれる、心のゆとり

町田貞子さんの本、読み終わりました。
きっと、これからも何度も手にとって読むことでしょう。

そして、今は続編を読んでいます。 「続・暮らし上手の家事ノート」
こちらは季節ごとの家事や暮らしの知恵が紹介されている本で、章立てが
月別(1〜12月)になっています。
本の内容自体は、4月から始まっているのですが、私は11月くらいから
読み始めています。これまでの暮らしを振り返りながら。

続編の本の中でも度々触れられていることに 季節の先取り があります。
これは1冊目の本でも、最後の方で触れられていて、「私の主婦日記から」
という題名がついています。私は、そこの内容が特に気に入っています。

「私の主婦日記から」
 日記をつける楽しみ
 気持ちよいゆとりのある暮らしは"季節の先取り"から
 12月になってあわてはじめる人は?
 日記は"楽しいこと、励みになること、感謝の心"を
(以上、町田貞子「暮らし上手の家事ノート」三笠書房・目次より抜粋)

私が特に共鳴したのは、上の下線をひいた節です。
せっかく日本という四季の美しい国に生まれたのだから、それを幸せに思い、
季節を大切にし、季節を生かした生活をしていきたい。
そして、季節を追いかけていくのではなく、季節を先取りして、毎日の生活を
早め早めに準備することで、精神的にも安心感とゆとりができる。

本当にそのとおりだと実感しました。この一年で。
完璧ではなくてもいいけれど、出来れば私も季節を追いかけるのではなくて、
先取りし早めに準備して過ごしていきたい。

将来の予測できていることに対して、予め予定に組み込むことが出来ている
ことほど安心できるものはありません。しかも、私は予想できることに対し
予め予防線を張っておくタイプなのです。行き当たりバッタリが大の苦手。

結婚して3年も経てば、お互いの生活リズムも見えてくるし、この時期には
何をしなければいけないのかも分かるはず。
例えば4月には税金を払うとか、その金額は大体幾らくらいなのか?とか。
衣替えなんかも、季節を先取りして、その都度こまめに替えていけば、回数は
増えるものの大きな仕事にはなりませんね。年末の大掃除も同じこと。

家庭経済は、計画経済であって、家事はそのために必要な仕事なんだなぁと
最近つくづく思います。子供が出来れば尚更ですよね。
だから、大抵の家計簿には何年か先までの支出計画の表がついているわけで。
目標を達成するためには、まずは予定と計画を立てないと駄目ということ。
それも、大きな目で見れば「季節の先取り」、つまり将来の先取りですね。

突き詰めて考えるなら、管理できていることによる安心感でしょうか?
例えば、家の中の荷物についても、「あそこの押入れの中のあの部分、何が
入っているのか分からなくて心にひっかかっている」と思う気持ちがあるのと
ないのとでは、日々の暮らしようも違ってくる気がします。

人間って面白いもので、気がかりなことは無意識のうちに心の中に留め続けて
いる生き物ですね。まるで、パソコンのメモリに常駐しているようです。
肝心の原因が消えるまで居座り続けるので、それらによって知らないうちに
心が消耗していく様子まで、パソコンのメモリの働きと本当によく似ています。
原因を取り除かないと、意識していなくても常駐し消耗していく。
当然、本来もっている機能は使いきれず、作業効率も落ちます。

町田さんの本を読んだら、彼女の本の中で、再三にわたって紹介されている
羽仁もと子さん の著書が読みたくなりました。
明治・大正・昭和を生きた教育者で、ジャーナリストだった方です。

計画性のある暮らしをするためには、家庭経済を記す「家計簿」と、生活時間・
家事内容を記録する「家事帳(主婦日記)」が、車の両輪のように必要だ
という考えをされていた方です。町田さんの師匠みたいな存在でしょうか。

婦人之友社から羽仁もと子著作集が数多く出ているようなので、図書館で
探して読んでみたいと思います。


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