Daily Journel@M403



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2002年07月14日(日)    祖母の話

本当は、フェルトのレッスンの日だったのですが、、、
あんまり体調もよくなかったので、4時間も立ちっぱなしの作業に耐えられそう
もなく、第4週に振り替えさせてもらうことに。

代わりに、Kin-chanの実家に行ってきました。
実はGWの大掃除以来です。Kin-chanは、月に1度は散髪をかねて実家に帰る
ので、GW後も何度か顔を出しているのですが、私は彼が行く日に限って用事が
入っていたりして、とんとご無沙汰していました。別に避けてたわけではなく、
ただただタイミングが悪かったんですよね。

さすがに、先月彼がGWの大掃除のお礼のケーキ(近所のケーキ職人さんに頼んで
作ってもらったというチーズケーキ)を持ち帰ってきた時、ものすごーく気を
遣ってもらってるなぁ・・・と感じ、そろそろ顔を出さねば!と思ったのです。

今日のKin-chanの用事は、義父のパソコンのグレードアップ。
自分が組み立てた新しいパソコンに交換して、ついでにモニターも液晶に交換。
そして、義父の使っていたパソコンは、弟にお下がり。
これで、彼の実家は、一気にPC1人1台体制です。すごいなぁー。

日中、Kin-chanが義父の部屋で作業している間、私は手持ち無沙汰なのもあり、
GWにやってきた彼の祖母と話していました。あんまり暇なので、気付けば
延々3時間くらい。(笑) ずっと聞き役で、正直ちょっと疲れました。

今年88歳になる祖母は、少し痴呆が始まっているものの、足腰もしっかりして
いて寝たきりというわけじゃなく、一人で何でもやります。トイレもお風呂も。
言葉もしっかりしていて、耳もちゃんと聞こえる。ちゃんと会話が成立して、
話しながら笑ったりします。私の祖母が88歳で亡くなったのを思えば、とても
元気です。

今日の祖母の話は、10歳前後の記憶が中心。その頃に結核で両親を亡くして、
祖父に引き取られてから後、相当苦労したようなんですね。
学校に行きたくても家の仕事が終わらないと行かせてもらえなかった話、2つ上の
お兄さんは大学まで行かせてもらえたのに自分は小学校だけだった話、などなど。

祖母の人生話は、決して愚痴っぽかったわけではないのです。
ただただ、自分の人生を振り返って、悔やまれて悔しくて悲しかった時代。
それが彼女の10歳前後の時期なのでしょう。自分の孫の嫁と認識できているか
どうかさえ危うい私を相手に、ポツリポツリと時には目に涙を浮かべて話す祖母。

人の目さえなければ、「そうか、そうか、辛かったねぇ。よく頑張ったねぇ。」
と声をかけ、肩や背中をポンポンと触ってあげたいような心境に駆られました。
50歳以上も歳が離れているというのに、変な話ですよねぇ。

人は、人生の終わりで痴呆が進むにつれて赤子に戻るといいますが、祖母は今、
小学生くらいに戻っていて、あの頃の辛さを今は亡き母親に向かって吐き出して、
優しく背中をさすってもらいたい、潜在的にそんな心境なのかもしれません。

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