Daily Journel@M403



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2000年11月25日(土)    大好きな街の商店街の一角

今日の東京は晴れのち曇り。夕方までの日中は良い天気で暖かかった。
昨夜、寝る前にベランダに出たら星が出ていた。久々に星を見た気がする。
珍しく澄んだ空にオリオン座と冬の大三角形が瞬いていた。

さて今日は、いつも愛用している駅前商店街の話。

この街に越してきてから街に慣れるまでの暫くの間は、買い物は近所のスーパー
で済ませていたが、引越して暫くするとスーパーで買うのにも飽きて、地元を
開拓し始めた。最初は、近所に生協が無いかなと自転車でプラプラしていた。
地図も土地勘もないままにさまよっていると、大きなアーケードにぶつかった。
うむ、よくある商店街って感じ。まぁ、比較的活気のある方かな〜。

折角なので、その商店街を駅の方から途切れるまで物色してみることにした。
その商店街を自転車を押して歩いていたら、家とは反対の方の脇道にそれた
一角に人が多いのに気付いた。何の店があるのだろう??
脇道に入る前の所で自転車を端に止め、歩いて見に行ってみることにした。

アーケードから1本裏道に入ったその一角の十字路には、八百屋・魚屋・肉屋・
乾物屋などが、それぞれ競い合って軒を並べていた。何だか妙に活気がある。
周りの雰囲気につられてウキウキしながら、それぞれの店に入ってみた。

すると・・・何だか妙に物価が安い。殆どの野菜が¥100以下。牛乳はセールでも
ないのに¥138。100%のオレンジジュースは¥108だ。豆腐は2丁で¥60。
八百屋の隣の魚屋に入ると、スーパーの比ではない魚介類が並んでいた。

八百屋で野菜や果物をしげしげと感心しながら見ていたら、周りにいた知らない
おばちゃんに話しかけられた。「お姉さん、ここは何でも安いのよぉ〜♪」
今でも時々ボーっと品定めなんかをしていると、知らないおばちゃんに声を
かけられる。同じ街に知り合いが居ないので、1日ずっと家で過ごす日なんか
には、知らないおばちゃんに笑顔で話しかけられるのも嬉しいものだ。

そういうのも何だか楽しくて、それ以来スーパーには殆ど行かなくなった。
後日Kin-chanも連れて買い物に行ったのだが、彼と一緒に居ても私は知らない
おばちゃんに話しかけられ「なんだか、ここは楽しいねぇ」と2人で笑った。

このまるで"市場"のような商店街の一角には、後日談がある。
大学時代の友人に新居の住所を教えた時のこと。彼女は、今は家族と一緒に浦和
に住んでいるが、小学校高学年までは我が家のあるこの街に住んでいたという。
私の新しい住所を見て、目を丸くしてビックリしていたのを覚えている。(笑)

その彼女が我が家に遊びに来ることとなり、駅で待ち合せた後に一緒に商店街に
買い出しに行った。例の八百屋などで買い物しようと店に入ると、彼女はそこに
並べられている商品を見ながらビックリした後、感慨深げにポツリと言った。
「この店、小さい頃に母親と来た・・・いつも買い物が終わると、このジュースを
買ってもらったのを覚えてるよぉ・・・ここのこと"市場"って呼んでたわ・・・」


自分の親しい友達が幼少時代を過ごした商店街で、今日も私は買い物をする。
この街とは、ずーっと前から御縁があったのかもなぁと思う日々。
今日はチラシに出ていた新米10kgを3千円弱の値段で買った。
いつもより更に安くて、本当にありがたい。


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