えびたま

2020年02月16日(日) 日曜の家事は前もって済ませた

いつもより早い時間に踊りのお稽古を変えてもらい
14時からの仙台舞台芸術フォーラムの
オープニングイベントを観にいく。
託児があることに気づいたのがつい先日で
その時点で、申し込みの締め切りは過ぎていた。
が、連絡してみたら、
可能かもしれないので、と言うことで
何度かやりとりした結果、キャンセルが出てたこともあり
預かってもらえることに。
晴れて、大典と二人で久々に観劇。

三角フラスコの「はなして」と
なかじょうのぶさんの「徒然だ」は
リアルタイムで観ていた。
長谷川孝治さんのは今回書き下ろしのリーディング作品。

震災後に書かれたお芝居で
少なからずその影響が窺い知れる内容の3作品。
と言うか、集められたテーマが震災なんだよな。

どの作家もおそらく、震災後何本も作品は作り出しているから
生田さんやのぶさんの再演作品は
書いた時点での震災とその当時の生活の距離感が
おそらく今とは違っていて
再構築するのにいろいろ発見があったんだろなと思う。

無国籍は震災を挟んで公演があった。
震災の前月に「オロソカな場所」の仙台公演があり
同じ年の7月に同作品の盛岡公演があった。
盛岡が比較的無事だったことから、中止すると言う発想はなく
それが震災後の生活を立て直す段階で
かなりの励みになっていた。
公園の順番が逆だったら、事態はちょっと違ったかなとも思う。

震災後作った舞台は、
やはり影響されざるを得ない作品ばかりで
特に意識しなくても、きっとそうなるしかないと思っていたから
作品作りとして自然な流れだった。自分としては。
そしてそれは今も、その流れは確実にあり
時間を追うごとに、濃厚になってきている気がする。

「震災について」のみではなく
その出来事を踏まえて、その後の出来事や世の中の流れについて
怒りがどんどん大きくなっている。
わたしはその怒りを原動力に創作活動をしている。
最初のうちは、感じている怒りや思いと
無国籍の表現として重要な「笑い」が、相容れない要素として
苦悩してたこともあったが
怒りは怒りとして持ったまま、笑いも追求できるのだと言うことが
だんだんわかってきた。
そして、怒りのタネは尽きない。
今、新作の創作が始まっている。
どの怒りが散りばめよか
どやって伝えよか、思索していく。
その過程がお見せできないのが残念。

さておき、あたりを見渡すと、
出演者は同時代を生きてきた芝居仲間がいっぱいで
なんか嬉しかった。
ご近所に住んでる人も多いし。
今度ミニ典のお下がりあげるんだー。


 < 過去  INDEX  未来 >


くにひた [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加