えびたま

2020年02月08日(土) 強いて上げれば「奥さん」と呼ばれたのがイヤ

半ドンの仕事を終えて、帰りみちにお花を買った。
ガーベラとカーネーションと、大きめのバラ。
まなさんは全体に白いネコだったので
お花の色は鮮やかな赤とかオレンジとか黄色を選んだ。
車に入れられていたまなさんの段ボールの棺を
一旦部屋に戻して、
買って来たお花でまなさんの周りを飾った。
数週間前、ミニ典と折ったひまわりの折り紙も一つ入れた。

まさにネコっ毛で柔らかな手触りだった毛を撫でて
前足の肉球を触った。
肉球は硬くはなっていなくて、生きてる時と同じく柔らかだった。

ミニ典も一緒に家族3人車で市のペット斎場へ。
お骨を返してもらうには、予約が必要とかで
しかも今から予約しても13日以降しか空いてないとかで。
仙台市のHPに合同火葬した一部は葛岡のペット霊園に埋葬と
書いてあったけど、
係員のおじさんに訊くと、何百匹も火葬しているうちの
ほんの一部だから、「奥さんの猫が埋葬されるとは限りません」
という。

なんだかイラッとした。

一部が埋葬されるんだから、葛岡墓地がお墓だと思っても
別にいいじゃないか。

言いたいことはいろいろあったけど
これから予約を入れても火葬が延びてしまうだけだから
ムッとしながら引き渡しなしの書類を書いた。

最後のお別れでまなさんの毛を撫でる。
ミニ典もさわさわと撫でた後、
わたしの折った折り紙をいじり始めたので
まさか折り紙を燃やしちゃうのが惜しくなったのかと思ったが
そではないという。
受け入れの事務所を出て、支払いの窓口に向かっているとき
ミニ典がしくしく泣いているのに気づいた。

まなさんとお別れするのが悲しかったのだという。

そいえば去年あたり、保育園の帰り道
「これで遊べばまなさんと仲良くなれるかな」と
道端のネコジャラシを摘んで帰ったことがあった。

まなさんがも少し若ければ、ミニ典の膝に乗るくらいの
関係になれたかもしれないね。

ミニ典が生まれ、退院してうちに来たとき、
まなさんの方が先住民だった。
赤ちゃんと一緒って、老ネコにはストレスだろし
ミニ典の方も、ペット由来の感染症に気を付けねばと
思ってたけど、まなさんの方が気を遣ってくれたかのよに
赤ん坊ミニ典とは一定の距離を保ってくれた。

成長して、ビビリのミニ典は
まなさん相手にあまり大胆な接触は仕掛けなかった。

家族だけど、微妙な距離感のまなとミニ典。
最後まで通じ合うことはなかったと思うけど
やっぱりいなくなるのは寂しよな。

支払いが終わって
車へ戻る間もしゃくり上げるミニ典にもらい泣き。


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