MAXIMUM ★ OVERDRIVE
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2004年07月19日(月) ■ |
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第305話「涙」 |
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昨日の深夜、BUMPから一本の電話がかかって来た。
かかって来たと言っても、僕はその電話に出ていない。
その時僕は、ちょうど深い眠りに就いていたからだ。
朝、目が覚めて、BUMPから電話があったことに気付いた僕はBUMPに電話をかけ直した。
Purururu…
何度コールしても、BUMPは電話に出ない。
「バイト中か…。」
そう言って僕は携帯を閉じた。
「あんな夜中になんやろ?…」
そんな疑問を抱きながら、僕はそれ以上何も考えないようにした。
なんだか嫌な予感がしたから。
それから数時間後、BUMPから電話がかかって来た。
「もしもし…」
なんだかBUMPのテンションが低い。
「昨日夜中に電話くれたみたいやけど、どうしたん??」
「いや…これはFAKEに言うべきことじゃないと思ったんやけどな…」
なんだかBUMPは言い難そうに口籠もる。
「どうしたん??なんか気になるやん。」
僕自身にも、嫌な予感が走る。
「実は昨日の夜中にな…」
このあと、BUMPの口から僕が聞きたくなかった人物の名が発せられた。
「麻衣ちゃんのことやねんけどな…。」
そう…彼女の…否、元彼女の名が…。
「麻衣がどうした?」
なんとか平静を装う。
内心は、少し動揺していた。
「どうやら今の彼氏さんともめてるらしくて、昨日大変やったらしいねん。」
「ふぅん…。」
「ちょうどその時、○○(BUMPの彼女)もおってんけど…」
「うん。」
「夜中に○○から電話がかかって来て、麻衣ちゃんに電話変わられたんやんか。」
「ほう…。で?」
「泣きながら、「FAKEの声が聞きたい」って言われてさ…。」
「はぁ?」
麻衣は今更、僕と何の話をするつもりだったんだろうか?
元彼氏に慰めて欲しいとでも思ったんだろうか?
要するに僕は都合の良い男扱いされているのだろうか?
僕の中に怒りが込み上げる。
ぶっちゃけて言うと、彼女との別れの理由は向こうの一方的な都合のような物だった。
確かに僕にも非があったかもしれない。
でも、悪いのは僕だけじゃないはずだ。
何処まで僕を苦しめる気なんだろう?
僕は怒りとなんとも言えない不快感に襲われた。
なんとか冷静さを保ちBUMPに言った。
「バカじゃないの!?(笑)」
素直な僕の気持ちだった。
「オレもそう思う。」
BUMPも電話越しに言う。
「そんなん有り得へん!向こうが別れようって言ったくせに!」
僕の中のストッパーが少し外れて、怒りが声に出てしまった。
「まぁ、アイツがどれだけ泣こうが俺には関係無い、今更話すことも無いし。」
「…うん、それで言いと思うよ。」
その後は、いつものBUMPとのくだらない話をして電話を切った。
でも、内心は少し気になっていた。
もし、夜中の電話に僕が出ていたらどうしただろうか?
もし、電話越しに麻衣から助けを求められたら、僕はどうしただろうか?
僕は麻衣を冷たく突き放すだろうか?
それとも、優しく話を聞いてやるのだろうか?
…わからない。
誰か教えて…。
僕はどうすればいいの…?
誰か教えて…。
と、こんなに長い文章を打っておきながら、僕の結論としては
勝手にすればぁ?(邪笑)
って思ってたりするんだよね(爆)
俺って冷たい人間なのかもねぇ…。
…て言うか、今日の日記って愚痴!?(汗)
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