MAXIMUM ★ OVERDRIVE
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2004年03月22日(月) ■ |
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第290話「meaning of tears」 |
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18日、卒業式があったあの日、僕は泣くかも知れないと思っていた。
…でも泣くことは無かった。
終始笑っていた。
いつものように、式中にも関わらずバカみたいな話をして、ずっと笑いっぱなしだった。
式が終わった後も、仲間連中といつものように、笑い、語り、楽しんだ。
いつも一緒だった仲間達と酒を酌み交わし、帰りの電車の中で
「4年間早かったなぁ…。」
なんてお決まりのセリフを言い合っていた。
一人で帰る地元駅から家までの、ほんの数分の距離を歩きながら、
僕は、仲間達一人一人にメールを送った。
「ありがとう。」
「お世話になりました。」
「4年間お疲れ様。」
「これからもよろしく。」
そんな言葉一つ一つを綴ったメールを一人一人に送信する帰路。
様々な思い出が、卒業式を迎えるまで何度も振り返った思い出が、僕の中をよぎった。
何故か携帯の画面が滲んだように思えた。
「気のせいだ。」
とあくまでも泣かないように強がる自分を、微笑ましく思う自分が居た。
すでに卒業式を終えてから5日が経った。
その5日の間、引越しの準備が進み、卒業式の余韻に浸る暇さえ無かった。
あと10日もすれば、僕は社会人として社会に旅立って行く。
時間は、残りの学生気分に浸ることさえ許さず過ぎ去って行く。
涙を流す暇さえ無いぐらい時間の流れは速い。
やっと息を抜くことが出来たのが、卒業式から5日経った今日だった。
あの日のことを振り返るには、些か時間が経ってしまったかも知れない。
でも、今この文章を書いている僕は、今にも流れ落ちそうな涙を我慢している。
不思議だ。
今更涙するなんて思っても見なかった。
改めて、学生生活が楽しかったんだなと実感したよ。
何だか湿っぽくなってしまった(苦笑)
こんなのは柄じゃないな。
もう何度も思い出を振り返るのは止めよう。
思い出を胸に秘めて、未来へと進む為に頑張るとしよう。
最後に、もう一度だけ改めてみんなに、ここで言わせて貰います。
「みんな、4年間ありがとう。楽しかったよ。これからもよろしく。」
でね?My Friends、一つだけ心残りがあるんだ…。
卒業式の日に、
これ↑を持って行くのを
忘れてしまった自分が
情けない(泣)
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