MAXIMUM ★ OVERDRIVE
FAKE
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2003年12月10日(水) ■ |
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第248話「FAKE VS 卒論」 |
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卒論…それは卒業論文のこと…。
卒論を書かなければ、大学を卒業させてもらえない…。
これは、ある男と卒論の熱い戦いを描いた物語である…。
男は卒論の厳しさと言うものを舐めていた…。
「へっへ〜ん、卒論なんて余裕余裕♪」
男が卒論を余裕と言うのには理由があった。
FAKEのゼミの卒論は、1万6千文字以上書かなければならない。
FAKEは大学4回生になって、まだ間もない頃に卒論の7割ほどを仕上げていたのだ。
今週の13日に卒論の仮提出があるため、FAKEはやっと重い腰を上げたのだった。
「さて、そろそろ仕上げることにしようか…。」
男は、やる気無さげな顔でパソコンを立ち上げた。
自分の卒論と資料を保存したフォルダを開き、卒論の作成に着手した。
時間は、午後11時を過ぎた頃だった。
1時間ほどが過ぎた。
「そろそろ完成しそうだな…。」
男の顔に、自然と勝ち誇った笑みがこぼれる。
卒論が最終段階に入った所で、解らない部分についてドーチンに電話して聞くことにした。
「もしもし、ドーチン?」
「おう、どうしたん??」
「あのな、ちょっと聞きたいねんけど…」
二、三質問をしたあと、もう一つ聞きたいことがあったので聞いてみた。
これが、戦いの幕開けでもあった…。
「自分の書いた文の文字数ってどうやったらわかるん?」
「確か、『文字数カウント』って言うツールがあったはずやで。」
「そうなん?やってみるわ。」
ワードの文字数カウントと言うツールを開き、文字数を確認した。
すると、
9347文字とカウントされていた(笑)
「!!?Σ( ̄□ ̄;)」
「どうした!?」
「文字数が全然足りてない…(汗)」
「ええ!!?どれくらいなん??」
「およそ半分…。」
「嘘やん!?ヤバイやん!」
色々試して、文字数カウントを繰り返したが、やはり9347文字から変わらなかった(笑)
「…とりあえず、もう一度資料集めから始めるわ…。」
「が、頑張れ…。」
ドーチンとの電話を切った後から、FAKEの戦いは始まった…。
まず、ネットで卒論のための資料を集めることから始まり、
眠くならない為にコーヒーを用意し、
タイピングのし過ぎで、腕が痛くならないようにマッサージしたり
集中力が途切れないように視界から漫画を退けたり
半分ほど無駄なことに努力を費やしていたような気もしないでも無いが、
もう一度FAKEは、卒論に立ち向かったのである!!(笑)
…夜が明けた…。
男はまだパソコンの前で、永遠とも言える(←言い過ぎ)ほどの長い文章を打ち続けていた。
そして、午前7時。
やっとのことで卒論が完成したのであった…。
卒論と格闘した時間は、およそ8時間。
FAKEの長い戦いが終わりを告げたのだった…。
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