ぽあろの音楽旅日記
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2001年02月03日(土) |
第14回 チャイコフスキー 交響曲第4番 |
この曲も出会いのきっかけは吹奏楽でした。終楽章を中2のコンクールで演奏したのですが、まあはっきりいって吹奏楽向きな曲ではありません(笑)。音の感じとしてはむしろやりやすい部類だと思いますが、重厚さを出せない。この曲は「チャイコフスキーの『運命』交響曲」ともいわれる、いわゆる「重い」曲なんです。 全体的に暗いイメージがあります。フィナーレの開放感も、ベートーベンの「運命」と比べると、どこか抑えられた印象です。そんな部分に惹かれるのか、意外とファンの多い曲でもあります。
☆カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 このコンビで数回録音されていますが、僕がすきなのは1970年代の演奏です。最近のCD市場は「デジタル至上主義」とでも言うのか、同じ演奏家でデジタル録音がある場合はそちらを優先的に「売り」に出してるようです。今入手しやすいこのコンビの演奏はカラヤン晩年の録音で、正直言って「枯れて」ます。曲の「らしさ」を感じたければ古い演奏のほうがいいようです。 ☆バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック バーンスタイン様の場合も同様なんでしょうね。僕が持っているのは晩年の録音なので、こちらもまた「枯れて」いる、かと思いきや、むしろ「狂い咲き」している感じです(笑)。オケも、バーンスタインとのコンビが長いとあって、よくついていってます。 ☆デュトワ指揮 モントリオール交響楽団 デュトワ信者になった頃に購入した一枚。良くも悪くもスマート、という感じでしょうか。このコンビ特有の色彩感が出にくい曲なのかも知れません。カップリングで入っていた曲がすばらしかった(笑)。これはまた別の機会に。
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