『松屋』,『三宿 WEB』,『Rozy's』

 大学の友人で、東京スカパラダイスオーケストラのドラマーだった青木君の命日。
昨日お父様に電話をしたら、七回忌の法要を極内輪で昨日済ませたとのこと。
実は私は青木君のお墓参りをしたことが無い。
お父様は「ご案内しましょうか」と言ってくれたが「いえ、またの機会にして、今回はイベントで青木君を偲びます」。

毎年5月2日に三宿のクラブ『WEB』で、スカパラの川上君と谷中君が青木君を偲ぶイベントをやってる。
大学の同級生I君を誘ったら、彼は東北地方出張で「妻だけ行ってもらおうかな?」
「私はいいけどTは大丈夫?クラブ好きなの?」
「大丈夫。初めてスカパラのCD買って、聞かせたよ」
「わかった。ところでテーブルは買った?」
「……」
「テレビは?」
「……」
「おーい!6ヶ月以内に買う約束だったよね。(2005年1月3日の日記参照)」
「もうすぐだね」
呆れた。お金が無いわけではないのに、なんでだろう。

Tとは23時に渋谷『スターバックス』で待ち合わせ。20分近く遅刻してしまった。
「スターバックスの近くにいます」とのことで入口で待っていたら、外の離れたところにいて、23時半頃やっと会えた。

Tはロシア人の友達2人と一緒で、川上君には2人で行くと連絡していたので「入場料が必要かも」と言ったら「え?」と立ち止まる彼女たち。
「どんな音楽?」
「レゲエとか、スカとか、いろいろだと思う」
怪訝な顔のロシア娘たち。結局友達2人はレゲエは好きじゃない、とのことでサヨウナラ。
ありゃりゃ、30分も待たせたあげく申し訳ない。

 『WEB』は再入場できないので腹ごしらえに『松屋』。
ダイエットしているTにはうどんがいいと思ったのだが、「うどん、一番嫌いです」とT。へえ。

I君が買ってくれないテーブルとかテレビの話をしたら「その話はしないで下さい」と言われる。
いい子だなあ。

 激しく混んでる『WEB』。ドリンク頼んで少し踊って、Tと立ち話。
満員電車の中のように、すれ違う人と体が触れる状態。

私が谷中君に挨拶している様子を見て、Tは「あなた、彼好きでしょう?」
「うん、かっこいい。セクシーだと思うわ」
スカパラのメンバーは皆いかしてる。

青木君に因んだオリジナルカクテル『REACH THE SKY』を飲みながら、Tに学生時代の私たちの話など。

川上君にTを紹介したかったのだが別の仕事で遅くなるらしく、この混雑状況に耐えられず、出る。

 六本木のクラブに行こうか、という話もあったが、近くのイギリス風パブ『ROZY'S』で飲む。

いろいろな話。日本語もよくわからない、友達もいない、I君だけを頼りに東京に来て、忙しいI君の帰りを一人で待つ部屋にはテーブルもテレビもPCもない。でも愛があればね、ってなんて健気なロシア人妻。
愛があれば、だぜ!愛は表現しなくちゃ駄目なのよ、I君!Tと二人で泣く。

泣いて笑って朝になる。渋谷駅まで歩く。
Tをどうして励ましたらいいものか、「手を繋ごう」と言ってみる。
「『t.A.T.u.』みたいだね」とT。10年後と20年後の?

渋谷駅が近づくと、カラスが増えてきて、私が怖がるのを面白がるT。
黒い革ジャンを着ているTは、カラスの真似をしてみせる。バサバサ飛び立つカラスたち。
ぎゃー、やめてー!

 新宿駅で別れる。まだ新婚3ヶ月目。大丈夫か、I夫妻。
2005年05月02日(月)

抱茎亭日乗 / エムサク

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