残業,結婚詐欺事件 |
早くも遅刻をしてしまう。やばい。21時半過ぎまで残業。
帰って、婚約破棄が訴訟に発展した友人と電話2時間半。 「体感温度の違いが虚しいとか言われたんだよ!」と聞いていたので人柄が冷たいとか熱すぎるとか、或いは性の不一致の文学的表現か?と思っていた。 しかし、それは本当に暑い寒いの話で、彼女は冷房が苦手、彼は冷房ガンガンじゃないと寝られない。 で、早くも別床となり、婚約して数ヶ月、結納を済ませ一緒に暮らして一月も経たずに追い出されてしまったという。
彼女が嫁に行くはずだったのは、田舎の医者で、家は近所の子供たちが「ディズニーランド」と呼ぶ、お城のような家だったらしい。「よくワインのラベルにお城の絵が描いてあるでしょう。あれよ」と言っていたから、私の中ではチリ人妻アニータさんの家のイメージ。
家具は全てベルサーチで統一され、まるで外国のホテルのようだったとか、何百万もする時計を幾つも持っていたとか。 彼女がしていた時計が壊れてしまい「一個ちょうだい」と言ったら「そういうのをタカリって言うんだよ!」と激怒したとか、「結婚したら1,2万しか渡さない」と言ったとか、田舎なもんでキッチンに掌ぐらいの蜘蛛が出現し、彼女が悲鳴を上げたら「都会のお嬢様ぶりやがって」と怒ったとか。
彼女は見た目は派手だが料理はうまい。ホームパーティーで頑張って作ったデザートをワイングラスに盛り付けたら、それが十何万円もするグラスで、男は激怒し「そんなもん、紙コップに入れて出しゃあいいんだよ!」
付き合って初めての彼女の誕生日にはブランドもののアクセサリーを、ディスカウントショップで買ってくれた。彼女はがっかりしたらしいが、私はまあどこで買ってもいいんじゃないかと思う。 しかし驚いたのは、そのアクセサリーは彼女が持っているもので、彼はそれを知ってて全く同じものをプレゼントしたという。何を考えてんのかね?で、彼女は不満顔、それに腹を立てる男。 ってそんなのと結婚しなくて良かったじゃん!田舎くせー!
と思うが男は彼女に、ここに書いたようなくだらないことではなく、もっと酷いことをしている。彼女は身体も心もボロボロ状態で、やっと元気になってきたら裁判だ。更に傷つけられるのだろうと思うと心が痛む。
昔から結婚願望が強く、しかしなかなか縁がなく彼女は「これでやっと私も幸せになれる」と言っていた。 私は初めは「すごく優しい」と言っていた男が彼女に酷いことをした時に、ものすごく腹が立った。 いい人ではないと思ったが、彼女がそれでも結婚すると決めたのだからとあまり強く言わなかった。 私が「やめたほうがいい」と言ったってやめなかっただろうとは思うが、悔しい。
しかし、そこが私が彼女を大好きな理由だが、彼女は「結婚したい」と言う。 「もう無理だって。結婚なんてやめなさい」と言っても「何で?一人は寂しいじゃない」と全く諦めていない。
「今まで顔重視で来たけど、性格重視に変えてみようかと思う」と友人。 「いやー、今更遅いよ。多分無理」と私。 「そうね、全くトキメキはないわ」 って、もう次がいるんかい!!さすがである。
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2004年11月24日(水)
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