東京地裁,『メトロ』,外務省のラスプーチン,『北海道』

 『ジュンコシマダ』と戦うアパヤンさんの公判を傍聴しに東京地裁。
13:15からと聞いていたが13:30過ぎに着く。
アパヤンさんの元上司で営業部長だった山本氏の被告側尋問。
『ジュンコシマダ』の川村百合弁護士の質問でアパヤンさんがいかに異常で無能な店長だったかを証言する山本氏。
アパヤンさん支援側の私も感心するほど流暢に理路整然と証言しているように思える。
アパヤンさんは原告席から山本氏を睨みつけ、「嘘ばっかり」。
山本氏が「永原(アパヤン)さんはお客様や他社の販売員を睨みつけたり…」などと言うのを聞くと、なるほど、今のような顔で睨みつけていたのかと思ってしまう。

しかし、アパヤンさん側の弁護士の質問になると、矛盾点噴出。
アパヤンさんは数字の上でも非常に優秀な店長であったし、人事面でも会社にそういう社員として扱われていた事実いろいろ。
それが横領の濡れ衣を着せられた同僚が会社を訴えた裁判で、同僚側の証言をした途端、異常者扱いと排除に変った。
「永原さんが裁判で証言したことと、店長を辞めさせたことは何の関係もない。上からの指示もなかった」と山本氏。
これは明らかに嘘!という印象。なかなか面白いショウだった。

 弁護士会館の喫茶店『メトロ』で、アパヤンさんや、『ジュンコシマダ』に横領の罪をでっち上げられ700万円で和解を勝ち取ったMさんや、電脳キツネ目組の人たち7人でお茶やらビールやら。
うち裁判の経験がないのは私とN君だけ。

 五反田のツカサ本社で「外務省のラスプーチン」と言われた佐藤優さんのお話を聞く会。
着いた時には「よんよんまるまるにゃんにゃんにゃん」のツカサの社長が挨拶と宣伝をしていた。
「アードレスはにゃんにゃんにゃん、てんコてんジェーピー」の電子音が響いて、にゃんにゃん社長のケータイが鳴っているのかと思ったら、全員に配られた社長の名刺から音が出て、あちこちで鳴っているのだった。

佐藤さんによる日ロ外交エピソード、歴代首相の外交能力、鈴木宗男追い落とし作戦の国策捜査で逮捕・起訴された事件の背景、憲法問題他いろいろな話。本当に飛びきり面白かった。

終了後、会場にいた宮崎学さんに挨拶。文章道場についてちょこっと打合せ。

 『北海道』にて懇親会。20人近く。講演会と、その後お酒が入った懇親会では話すことが変る、ということはよくあるが、佐藤さんは語り口もあまり変らない。
ロシア式男同士の挨拶は舌を入れるキスだそうで、それを激しく嫌がった元首相の話など、笑った。
鮫の脳みそと言われた元首相は実はすごく勉強熱心だったとか。

「失礼ですが、街で『ラスプーチン』とか言われたことありますか?」と聞いたら「1回もない」とのこと。
私も見かけても全く気がつかないだろう。テレビで見た雰囲気とはかなり異なる。
2004年10月18日(月)

抱茎亭日乗 / エムサク

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