短時間労働,映画『父と暮せば』,『Café GLOBE』,ライターズスクール,オフ会打合せ,『CELLAR BAR』,『SPIGA』

 何をやってんだか9時半ごろ寝て、派遣会社社長の電話で起きる。
「今日午後1時から辰巳の仕事に行ってくれないかな」
「今起きたんで無理です」
「今11時だからあと2時間あるよ。大丈夫だろう」
「ううう、はい」
90分睡眠でお仕事はきつい。

「夜は予定があるので、夜までとか翌朝までとか出来ませんが」
「夕方までに終わるんじゃないかな」と社長。

「この間の事情聴取の後も何回か電話があったりしたんです。その分も時間つけてもらえませんか」と言ってみる。
「検討する。じゃあよろしく」と社長。

 久し振りの辰巳のオフィスは、カタログ制作部隊が去って、閑散としていた。
膨大な書類の中に紛れ込んでいると思われる写真を探すのが今日の仕事なのだが、1点も見つからず。「そこにはない」という結論で、他を探すでもなく15時過ぎに終わってしまう。
最後の最後まですっきりしない仕事だ。

90分睡眠で映画はやばい。と思ったけど、ライターズスクールまでの時間潰しで『父と暮せば』。
岩波ホールの映画は真面目で面白くないものが多いが、宮沢りえと原田芳雄に期待して見る。
やっぱり真面目で面白くなかった。涙ボロボロだったけど。
広島弁の長ーいセリフ、感情表現などは感心した。

仕事の帰りに同僚の人と映画の話になって、『父と暮せば』の監督は黒木和雄という人だが、何故か熊井啓と勘違いして、まるでトンチンカンな説明をしてしまった。気がついたのはたった今。ああ失敗。ハズカシ。

 『café GLOBE』で茄子ミートソース・スパゲティ。普通。

 ライターズスクール。課題の学校本について相談。自分自身の問題意識になっていないのが問題だ。

 ファッションブランド『ジュンコシマダ』と闘うアパヤンさんと、オフ会打合せ。
22日は『MARIBAR』パーティー、10月6日はアパヤン支援パーティーの予定だったが、裁判・闘争日程の都合で10月6日はなくなる。
22日にアパヤン支援カンパ受付もするので、アパヤン応援団の皆様も是非いらして下さい。

 友人Iさん、上京しているIさんのご両親とリーガロイヤルホテル東京『CELLAR BAR』。
美味しいワイン、カクテルをご馳走になる。
Iさん家族はかなりグルメで、銀座、池袋、那覇界隈の美味しいお店について。
「お父様は何がお好きなんですか?」と聞いたら「うーん、お母さんかな」。
素敵なご夫婦で羨ましい。

 Iさんが「もう1軒行かない?」と言って、2人で原宿『SPIGA』。
Iさんは店長と知り合いと聞いていた。私も1回行ったことのあるバーだった。
私は90分睡眠だし『CELLAR BAR』のワインとカクテルでかなり酔っていたが、まだ飲む。

もう帰ろう、と思ったら店長が「私がご馳走します」と言うので、また飲む。
Iさんがお気に入りのお酒をもらったら、正露丸のような臭いで参った。
Iさんは臭いフェチらしい。お母様も「匂いの強いチーズを下さい」と言っていた。

じゃあ帰ろう、となって店長がビルの外まで見送ってくれる。何故か「もう少し一緒に飲もう」という話になって、店に戻る。
そうだ、Iさんは「朝までコース」の人なのだった。

引き留めた店長は、他のお客さんと話している。全然飲みたくないが、もう一杯。
この回は私が払う。

 Iさんが「親にもらったから」と言って、タクシーで送ってくれる。
先に池袋に行こうとした運転手にIさんが「新井薬師の方が近いはず」と言って行き先を変えさせる。
気持ち悪くなりそう、と思いながらIさんと話していると、「ちょっと、どこ行くのよ!」と叫ぶIさん。道を間違えた運転手。
「ふざけんじゃないわよ!安くしなさいよ!」と運転席を後ろからパンチするIさん。
「はい。すみません」凍りつく運転手と私。
「あんた、新人でしょう。誰だって知ってる道よ。教えるから、しっかり覚えなさいよ。」
「はい。すみません」緊張感いっぱいの車内。

新井薬師に着いて、「料金はいいです」とびびる運転手に「そんなのだめよ!ここから池袋までだいたい幾らなの?2,000円?じゃあ、いつものここまでの分と合わせて払うから、それ以上この人から取らないでよ!」
私が半額払おうとするのも受け取らないIさん。

「池袋までの道はわかるんですか?」と私が聞くと「はい」と運転手。
嘘ばっかり。江古田?練馬?なんでそんなところ走ってんだ?
でも私はお金払わないので黙っていた。眠いし、気持ち悪いから早くしてくれー、と思いつつ。
2004年09月16日(木)

抱茎亭日乗 / エムサク

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