1件獲得,映画『マグダレンの祈り』 |
9:55に職場に着いたら「周知ミーティングは9:50からですから」と注意される。 10分間分の給与は出ない。10分休憩が日に2回あるから、ということか?
初の申し込み獲得で、拍手を受け、お菓子をもらう。サーカスの動物みたいだ。 これで調子良くいくのかと思ったら1件のみ。ノルマがあるわけではないが。
オフィスも休憩室も高層階で、眼下に池袋の町並み、向こうに東京ドームを見下ろせる。 夜は夜景がきれいらしい。こんなところに徒歩通勤というのもなんだか不思議な感じ。
新文芸坐で『マグダレンの祈り』。暗くて重い映画だった。 私はこの話はヨーロッパに魔女狩りがあった頃の事かと思っていた。 1964年、と初めにあって、見間違いかと思った。 しかし、こんな施設がつい数年前まで存在し、女性たちが今も生きているとは本当に衝撃だった。
イラクのアブグレイブ刑務所みたいだ、と思ったが、戦争で異教徒に虐待されるのではなく、女性たちは家族によって送り込まれ、ただ働きさせられる。吐き気がする。
中国映画の『五人少女天国行』を見たときは「この時代の中国に女として生まれなくて良かった」と思ったが、マグダレンで女性たちが悲惨な目に会っている時に、私は何も知らずに自由で楽しい少女時代を過ごしていたのかと思うと胸が詰まる。痒くなる。掻き毟りたくなる。
キリスト教って、女の貞操と堕落って、自由を奪われることってとか、いろいろ考えてしまって、一人で家に帰るのが辛かった。
どんな境遇にも絶対負けない人というのはいて、そこが救いなのだが、それは信仰によるものなんだろうか? もしもあんなところに行かされたら、私はどうするだろうか? どっかり重い、いい映画だった。
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2004年05月24日(月)
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