薬事法,自己責任論 |
仕事のため薬事法の勉強を始めるにあたって、まずはヤコブ病の薬害訴訟に取り組んでいる弁護士Mに聞いてみる。初心者向けの解説書がある、とのこと。
続いて最近外資系製薬会社の営業マンになった従兄弟T。彼はT叔父の次男。 4ヶ月間会社でみっちり勉強させられて、かなりの知識を習得したらしい。 薬事法というより疾病治療や医薬品そのものについて学んだそうだ。 先日結婚したので「おめでとうございます」。
私も頑張って、俄か専門家にならなくちゃ。
昨日の『十徳』でのムカムカが続いていた。
江川紹子は好きではないけれど、この意見↓は近い。私のムカムカの理由がわかった。 http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_28.html
> 人の命に対して、どうしてここまで鈍感でいられるのか。あまりにも歪んだその感性に > 、私はぞっとした。狭い車内という同じ空間にいることが、耐え難かった。
江川紹子がタクシー運転手に抱いた感情と同じような感覚を、私はAさんに持ってしまった。
Aさんは3人の人質が犯人にナイフを突きつけられて泣き叫ぶ映像を見ていなかった。 その姿を見ても「助けてくれとは言ってない」と思うのか、死んでも本望であるべきだ、と考えるのか?
この話を始めたのはAさんで、「もうやめましょう」と言ったのもAさんだが、 彼らがイラクに行かずにいられないのと同じように、 私も言わずにいられない性分なので、メール。
Aさんの返信。
> 気の毒だとは思いますよ。 > そうそう、”死ねば本望だ。”は思ってませんよ! 表現が違います。 > ”死んだとしても本望でしょう”と言う感じです。 > 助かって欲しいなと言う気持ちはありますよ。 > 積極的に「死ね!」とまでは思ってませんし、3人に対して”自業自得”とかは > 思ってません。また、積極的に助けたいとも思わない。 > ほぼ、戦争状態の地に覚悟して(どのくらいの覚悟で行ったかは分からない > ですけどもね)、巻き込まれてしまった。どういう結果となっても運命でしょう > と言感じです。彼等のために突き動かされる人が出て救うと言うのもアリでしょう。 > > でも私自身が”彼等を救出してあげたいとは思うけど、どんな手段を使ってでも助けた > い。自衛隊を今すぐ撤退しなければ!”とまでは熱くなれない。 > 本当に彼等がイラクで必要であれば、助かるだろうし、彼等の活動が本当に役立ってい > たのかを見極めたいと言う気持ちがあるのかも知れない。
> 突き動かす、ヒューマニズムが沸き起こらないですよね。静観するのみ。 > > じゃぁ、どこでヒューマニズムが疼くのかとなるのかと考えてみました。 > ”日本人の同士として”、”同じ人間として”、”尊い活動をしている”、 > ”身内だったら”などと、言う風に……。 > 残念ながら、どのパターンで考えても今回の件では、例え自分の肉親だと > しても突き動かすものがないですよね。 > 今後、考え方が変わるかも知れないけど、今のところは無さそうです。 > > 言論を仕事としていれば、理論だててお話しなきゃいけないけど、 > 私は一般人で感じ方の話なので、これ以上は説明できないかな。 > > まったく、正反対な考え方を持っていたとしても私自身は疑問をもたないので、 > 議論もないですよ。私の考えを聞いて、”Aさんにはがっかりしました”と > 誰かに言われたとしても、”がっかりさせたんだ”ぐらいしか思わないでしょうね。 > いろんな感じ方があっていいと思うし、あるのが正常な気がするので。 > > ちなみに私自身はフェアトレードとかNGO的な面も積極に関わっていたりもします。
丁寧な、率直な返信で、聞いて良かった。
「なるほど。肉親であっても静観すると。よくわかりました。
結局必要だから助かったのかしら? 見極めるためには生きて帰ってきてもらわないとね。
ある人が『アメリカ兵が何人死んだって聞くと嬉しいよなあ』と言ってて 私はそれには深く頷くのでした。 『自業自得』は彼らのために使いたい言葉だわ。」
と返信。
私はAさんにがっかりはしない。落胆や諦めではなく、怒りと恐怖を感じる。 例え肉親でも、ってことは知り合って数年の私については、もちろん静観だろう。 人の命を「本望だろう」とか「運命だ」とか、他人が言うのもいやーな感じ。
しかし、Aさんは友達だ。 意見が合わないから友達やめる、ということは私はしない。 いざというとき助けてくれない冷たい人だから信用しない、とは言わない。
人質になった私は、死ぬ瞬間まで「Aさん助けて!」と言い続ける。
「Aさん、助けて!私を、私の友達を!家族を!」 「…その人の活動が、役立っていたのか見極めたい」 おーい!そんな!助けて!助けてぇーーー!
|
2004年04月17日(土)
|
|