パークハイアット東京,決裂,檸檬屋新宿

 パークハイアット東京41階の「ピークラウンジ」で
ロンドン時代の友人MとTにチタン包丁を渡す。

話し合うための時間が欲しいと言われていた緑さんも来て久し振りに4人で会う。
昨年の6月第1日曜日は4人で旅行したんだっけ。楽しかった。

緑さんと私の話し合いにMとTが立ち会うような会談。
日記に「西澤緑」を書いて欲しくない、緑さん。
「西澤緑」を書かないではいられない、私。
88年から続いてきた友達関係を大事にしたい2人。

「なんでこうなってしまったのかな?」と緑さん。
2人とも頑固でわがままだからじゃない?
「歩み寄りが無いじゃない」と緑さんは言うが、お互い様だ。
緑さんはどうしても書かれたくなくて
私は何が何でも書きたくて、そこでダメなら話が進まない。

私は「書きたいこと」より話したいこと聞きたいことがいっぱいある。
だけど「書かない」と約束は出来ない。
緑さんは「書かない」という前提がないと話せない。

決裂。

美しいホテルの、眺望が素晴らしいラウンジで、
鼻水だらけで泣きながら「これからも応援してるからね」と言う。
「残念」と緑さん。
「私は残念じゃない。今まですごく面白かったし感謝してる。
こんな風に友達関係を切ったことは無いけど、はっきりして良かった」

なんか男女の別れみたいだ。変なの。MとTも違和感あっただろうか。
でもこれが私と緑さん。

というわけで、「Midorium」も閉館。
アーティストのHPとしては拙くて申し訳なかったが
緑さんの活動にちょっとぐらいは貢献できたと思う。
愛情のいっぱいつまった、夢の「西澤緑美術館」。
いつか誰かの手で復活することを祈る。

パ−クハイアット東京のお菓子屋の前で、緑さんが手を出して握手。
「頑張ってね」と笑顔。

 エアコンはまだ直っていないけど、ワールドカップは見られるようになった檸檬屋新宿。
しかし本日のお客様はサッカーにそれほど興味なし。
常連のYさんを捕まえて緑さんや住枝さんの話などしながら飲む。
2002年06月02日(日)

抱茎亭日乗 / エムサク

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