住枝コール,HOTDOGSコンサート,雛鮨,檸檬屋,ホープ軒

二日酔い、気持ち悪。携帯電話が鳴って飛び起きたら
「今日、予定はありますか」と聞いたことのある声。
「どちら様ですか」
「どちら様でしょう?」
「…?…ああ、住枝さんだー。」
「今日同級生がコーラスのコンサートやるんで、今から化粧して1時までに檸檬屋に来い」
「いや、二日酔いで気持ち悪くて。今人ん家だし。」

暫くしてまた電話。
「さっきよくわからなかったんだけど、お前、来ないんだよな」
「すみません、無理です」

電話を切ってだらだら寝転がっていたが、帰り支度をしているうちに快復。
南麻布にいるので2002年2月2日午後2時からのコンサートには間に合いそう。
住枝さんに電話して駒場東大前「こまばエミナース」に駆けつける。2曲目に到着。

男性3人組「HOTDOGS」のコーラスで、映画音楽を中心に
「新座少年少女合唱団」と一緒に歌ったり、オールディーズ・メドレーなど盛り沢山。

終了後渋谷12ヶ月ビル内の寿司屋。電脳キツネ目組のYさんも一緒。
頻繁に住枝さんの携帯電話が鳴る。
お父様が危篤で、もしかしたら直ぐに広島に駆けつけなければいけない状況。

そんな時なのに私の仕事の心配をしてくれて「よくわからないスナックなんてやめろ」
「オヤジの件が落ち着いたら考えてやるから」と言ってくれる。住枝さんは優しい。

寿司を頂いている間に大学の同級生I君から電話。
檸檬屋に行って飲むことになったのでI君も誘う。
丁度I君も渋谷にいるとの事でタクシーを引き返してピックアップ。

事前に申し合わせて私は住枝さんの愛人でYさんは住枝さんの秘書という設定。
I君に「パパがね、呼んでもいいって言うから」と住枝さんを紹介。わけのわからんI君。
店に着く直前に住枝さんが「わははは、びびったろう?」とネタばらし。

檸檬屋に向かう間も頻繁に電話。広島からの電話に「おう、死んだか?」と出る住枝さん。
檸檬屋は土曜日お休みだが心配した人が次々やって来る。

HOTDOGSのオリジナルソングで「青春は終わったけど」という曲は
檸檬屋のテーマソングとのことで、
先ほどコンサート会場で買ったCDを何度も繰り返しかける。

そして、ついに「そうか、死んだか、15分前か」。
住枝さんの隣に座っていたお客さんが住枝さんの肩を抱く。
「参った」と言って住枝さんがグラスを持って立ち上がって、
「青春は終わったけど」の曲に合わせて身体を揺らしている。後姿を見て私も涙が出た。

檸檬屋は来週は住枝さん不在で営業とのこと。

I君は初めて来た檸檬屋。飲みすぎたようで眠っている。
住枝さんが「おいI!桜井を押し倒せ!」と叫ぶ。起こして終電で帰る。

「もう一軒行く?」とI君。
「あなた寝てたじゃない、帰りな」
「じゃあ、ラーメン」
「ええ?ラーメンはいいよ(入らないよ)」
と言いつつホープ軒。美味しかった。「桜井、ほとんど食べてたじゃないか」と言われる。
送ってもらって帰る。

この週末は突然のお誘いが何件かあった。流れに乗るべし。
そう言えばO君は「ノリが大事」って言ってたっけ。
乗るべき流れを見極めるべし、だな。
2002年02月02日(土)

抱茎亭日乗 / エムサク

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