ジャーナリズム実践講座,台南担仔麺 |
今回はスキル編ということでテーマは「ライターの現場、ゴーストライターの仕事」。 講師は石井崇志さん。へえ、こんな仕事があるのかと驚いた。
ライターで「あの本(人)のゴーストやりました」という発言は私も聞いたことがあるが、 石井さんは絶対言わないと決めている。 そして、一切の営業活動をせず、ギャラ交渉もしない。クライアントの言い値のみ。
基本は読んだ本全てを1冊1000字にまとめるところから始まった。自分の意見は一切抜き。 その習慣というか趣味というかが重宝がられてあちこちから調査の依頼が舞い込む。 代読屋に続いて自分史ブームで他人の人生をまとめる自費出版のお手伝い。
字を読みたくないクライアント(偉い人、超多忙な人)へ話題の本を読んで内容を話す。 字をよく読めないクライアント(外国人)からの依頼も多い。 そうすると自然に外国の情報も早く豊富に集まる。
リサーチャーというのは税務署の分類によるそうだが、 高名な演劇評論家や美術研究家の代わりに舞台や展覧会を見る。 専門家は石井さんの話を聞いて書いたり、書かせたりして、それが雑誌や新聞に載る。
そしてなぜか「これはすごい情報・レポートだ!」と思うものは報道されない、と言う。
専門は持たない、依頼があれば何でも調べると言うので苦手・嫌いな分野は?と尋ねたら 「スポーツと芸能は弱いです。 僕、巨人とジャイアンツは違うチームだと思ってたぐらいですから。」
すごく面白い話、ご自身のスタイルを持った素敵な人だった。
受講生と石井さんと事務局の人と台南担仔麺。アメリカの事件についてなど。 石井さんの事務所では街頭調査などもしていて、報道はされないが 道行く一般市民の中では「小泉ではダメだ。やっぱり石原でなくっちゃ」 という意見が増えてきているらしい。もう勘弁してくれ。
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2001年09月19日(水)
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