セルフライナーノーツ。

2002年05月01日(水) 詰めのヨワいあなた。(※ネタバレ注意報)


予定より早く仕事が終わったので、友達を呼びだして映画に行ってきました。
小さいカラダに大人な頭脳、あのメガネ少年の映画です。
大人のカラダに退行頭脳、な私達にも優しい1000円で。
ビバ!レディースデー!(>ω<)


アニメを映画館に見に行くのなんて、もう何年ぶり。。。と書こうとして気づきました、そういえば去年”千と千尋”には行ったのよね(笑)
でも、コナン映画をスクリーンで観るのはもちろん、初めて。
近くのシネコンの、第一スクリーン(一番キャパがデカい)にかかっていたので驚きでした。実際、自分が好んで見に行く映画って、マイナー系邦画寄り、期間限定上映なんかが多くて、いつも一番遠いホールに押しやられてたりするもんだから(笑)
マジで人気あるんだなぁ。。。しみじみ。(←今更。。。(笑))


待ってればそのうちテレビで放映されるんだろうな、とは思っていたのですが、今回はかの野沢尚氏が脚本を執筆、しかも参加者が一人ずつ消えて行くヴァーチャルゲームマシン『コクーン』と、何となくバトロワを思い起こさせる(?)設定に惹かれ、ドラママニアとしては押さえておいても損はあるまい!と。
。。。実際、面白かったですよ。
あんまり、コナンぽくはなかったですけども(笑)
(というか、自分の書きたかったテーマを出す為にコナンの世界を借りただけとしか思えない(-_-;))
実に野沢さんらしさの出た脚本でした。
筋書きしっかりしてるし、ラストまでの引っ張り方も無理なく巧い!小技も効いてる!と、思うのはかつてのどのドラマを見ていても感じたままなのですが。
最後のオチ。。。というか、犯罪なり事件なりを起こした人間の動機、というか描かれ方そのものが非常に弱い。
なので、いつも彼のドラマの結末には”唐突感”が感じられるのです(^-^;


この映画では、最初に事件の犯人が明らかにされて(いわゆるコロンボ形式)います。
観客側としてはゲームの成り行きと共に、コナンや優作氏らがどうやって殺人の物証を掴み、どういう背景を探り出すのか、ということに焦点を当てざるを得ないわけですが。。。あんた、2時間引っ張られてそんな動機なのかい!(唖然)
つーか。。。犯人の○○がJTRであると世間に知れると、そんなにマズイのか?
古典芸能だの何だの、格式を重んじる社会ならともかく。。。素性の知れないベンチャー企業の乱立するIT業界で?
そんなことで疑心暗鬼?そんで人間変わっちゃうの?
ラストの方で映った、展示品を眺める社長とヒロキがとても仲良さそうに見えただけに、何だか哀しかったのです(T-T)
。。。つーか、彼らの間には絶対あったね!文字通りの"援助交際"!(笑)
ヒロキの予想外の色っぽさに思わず萌えました。。。(笑)
ただ、彼処にいる子供全部殺したところで、”日本のリセット”は叶うまいよ。。。たかだか数十人じゃあ。。。(-_-;)やっぱやるならBR法なみに徹底して貰わないと(笑)
(ところで、ノアズ・アークは本当に、ゲームオーバーだったら脳味噌破壊電波出すつもりだったのか?(^-^;)


後は。。。そうだなぁ。
コナンを庇って子供達が消えていくところ、残る彼に後を託すところ。
あれって、いわゆる泣きドコロなのかなぁ。。。
私的には、所詮ゲームだし、ってことで何の悲壮感も感じられなかった。
蘭ちゃんの自己犠牲だって、却って死を軽んじてるようにしか見えない。
バトロワで、血反吐吐きながら、地面這いずり回りながら、身も心も汚しながら生きようとするあの姿に心を揺さぶられた私にとっては、ただ空々しいばかり。
と呟いてたら友人に、『だってまだ小学生だし。。。世界設定も(バトとは)違うし』と苦笑されましたが。(笑)
いや、私だってそれは重々承知なのですヨ、でもね。
斧で器物破損(笑)したくらいで、何かをやったなんて思って貰っても困る。
あれだけベラベラと捲し立てられる知識を持っていながら、そんな時だけ子供だ、なんて言うのも勘弁。
それに。。。コナン君は手先が不器用と言われてましたが、あれは”不器用”なんかじゃなくて、単に(身体能力としての)勘が鈍いのではないかと。。。(-_-;)
だって、ゲーム開始してからのコナン、銃弾にも落下物にも、背後の人間にも全く気づけてないじゃないですか!歩美ちゃんにまで庇われてどうするよ!(泣)


そして、余りにも不自然な設定で登場していた蘭ちゃん。
コナンをフォローしつつホームズの蘊蓄を語るその姿に、”ああ、普段なら哀ちゃんに割り振られている役どころよね。。。”とワタクシ素直に思いました(笑)
そう、そんなに無理してまであの世界でもヒロインにならなければならなかった彼女。
野沢氏の今回書きたかったテーマには、恋愛は必要でなかったということがよく解ります(^-^;
基本的に彼の作品は、話が進むに連れ世情とか社会の問題点とか、そういう周囲の環境の占めるウエイトが、人間の心情に較べ増えていく傾向にあるような。。。
(今やってる”眠れぬ夜を〜”も徐々にイヤンな展開になりつつあるし。(笑))


とまれ、こんなヨコシマな私にも萌えポイントは多く、なかなか愉しめる映画でした(邪笑)。
コスプレ映えする優作氏を初め、泣き顔カワイイヒロキくん、色黒小生意気な諸星(副総監の孫、という経歴がまた踊捜マニアには萌えポインツ!(笑))、何故か女言葉を話す菊川少年の美しき”父上”などなど。。。(>ω<)
そして極めつけは園子お嬢サマのナイスバディ!(あのファッションなら髪型はもうちょっとどうにかして欲しかったケド(^-^;)
最愛の色黒大阪探偵さんは、映像1コマどころか、ナレーションでの解説にすら登場しなかったけどもネ。。。(涙)


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