そう、例えば、きみが死んだとする。 あたしはきっとがーがー泣くだろう。 そしてきっと後悔もするのだろう。 きみ程、あたしを全面的に受け入れようとしてくれる人は早々いないだろうし、 きみ程、どんな下らない我侭をも笑って聞いてくれる人もいないだろうし、 きみ程、あたしの事をスキでいてくれる人もいないだろう、と。 それでも、あたしにはきみじゃダメだし、きみにはあたしじゃダメなんだ。 あたしが、ただただきみを傷つける事しか出来ないであろう事は 火を見るより明らかだ。 実の所、入り口も出口も無い恋愛。 二人ともとうに気が付いているだろうけれど。
|