ありふれた日常

2004年01月02日(金) 深雪の白い残像

当たり前のようにきみがいたあの街に
何時の間にかきみはいなかった。
久しぶりにきみがいるあの街は
当たり前のようにきみを受け入れる。
温かみがあるボタン雪が降り続け
徹底的に雪は深い。
きみが此処にいる現実。
僕は嬉しいのか、悲しいのか理解らなくなる。
きっと、何も考えずに会いに行ったりしちゃいけなかったんだ。

ほんの少し触れた左手。
僕は何をしたら良かった?
何て言ったら良かったのかな?
ねぇ、とても純粋に『きみに会いに来たよ』
って言えていたなら、きみは笑ってくれた?
何か言ってくれたかな?

くだらないよ。くだらない。
全てはもう過ぎてしまって、僕は今も此処にいる。
僕に残っているモノは徹底的に雪が深いあの街の、白い残像だけ。


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