何度も書いているとは思うのですが、あたしは「村上春樹」氏が 書く小説がとても好きです。 そして、気持ちが落ちている時に必ず「ノルウェイの森」を 読みたくなってしまう。 ノルウェイは、いつまで経ってもあたしのベスト小説です。 何度読んでも新鮮で新しい発見や感じ方が出来る小説は 他に見ない。もちろん自分自身では。と言う話です。
(今日「カフカ」サイトの春樹氏に送られて来ているメイルをつらつらと 読んでいると「世界の終わりと〜」がどうも春樹読者からのベストらしい 感じがします。)
しかしながら、どうしても直子が死んで、レイコさんが上京する当りで 一度読む手が止まってしまう。 きっと、この部分だけは呼び起こされるものがいつも同じなのだと思う。 今回ももちろん、手が止まったまま2日間放置してあります。 本当は読みたくて仕方がないのに、中々動かぬ両の手。ふむ。
ノルウェイを初めて読んだとき、あたしは多分ワタナベくんと直子と 同じ年くらい。20歳。 なのに、残念な事なのか、喜ばしい事なのか、あの時より直子の気持ちが 理解るのです。何とも不思議な話ですが。
札幌にもそろそろ(もうちょっと先?)春が訪れる頃合です。 雪が溶け、花の匂いが満ちる頃、あたしも自分のぬかるみに戻ります。 右足を引っ張り出して一歩。左足を引っ張り出して一歩。 それでも、進むと言う気持ちがあるだけずいぶんマシと言うものです。
ノルウェイを読み終わったら、やっとこさ二度目のカフカに行こうかしら。
*最近読んだ。見た。*
nobel 宮部みゆき「理由」 ノンフィクションのような小説展開が私的に新鮮。 ただし、少しばかり描写が細かすぎる感あり。
山本文緒「ブラック・ティ」誰もが踏み入れかねない軽犯罪短編。 「ブルーもしくはブルー」あなたはドッペルゲンガーを信じますか?
movie 「アメリカン・サイコ」★★
|