ありふれた日常

2003年02月06日(木) ノルウェイの森

何度も書いているとは思うのですが、あたしは「村上春樹」氏が
書く小説がとても好きです。
そして、気持ちが落ちている時に必ず「ノルウェイの森」を
読みたくなってしまう。
ノルウェイは、いつまで経ってもあたしのベスト小説です。
何度読んでも新鮮で新しい発見や感じ方が出来る小説は
他に見ない。もちろん自分自身では。と言う話です。

(今日「カフカ」サイトの春樹氏に送られて来ているメイルをつらつらと
読んでいると「世界の終わりと〜」がどうも春樹読者からのベストらしい
感じがします。)

しかしながら、どうしても直子が死んで、レイコさんが上京する当りで
一度読む手が止まってしまう。
きっと、この部分だけは呼び起こされるものがいつも同じなのだと思う。
今回ももちろん、手が止まったまま2日間放置してあります。
本当は読みたくて仕方がないのに、中々動かぬ両の手。ふむ。

ノルウェイを初めて読んだとき、あたしは多分ワタナベくんと直子と
同じ年くらい。20歳。
なのに、残念な事なのか、喜ばしい事なのか、あの時より直子の気持ちが
理解るのです。何とも不思議な話ですが。

札幌にもそろそろ(もうちょっと先?)春が訪れる頃合です。
雪が溶け、花の匂いが満ちる頃、あたしも自分のぬかるみに戻ります。
右足を引っ張り出して一歩。左足を引っ張り出して一歩。
それでも、進むと言う気持ちがあるだけずいぶんマシと言うものです。

ノルウェイを読み終わったら、やっとこさ二度目のカフカに行こうかしら。

*最近読んだ。見た。*

nobel 
宮部みゆき「理由」
ノンフィクションのような小説展開が私的に新鮮。
ただし、少しばかり描写が細かすぎる感あり。

山本文緒「ブラック・ティ」誰もが踏み入れかねない軽犯罪短編。
    「ブルーもしくはブルー」あなたはドッペルゲンガーを信じますか?

movie
「アメリカン・サイコ」★★


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