きっと どこかで
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この前の日記で、私の父は、陸上自衛隊の自衛官だったということをちらっと書きました。そこで、ついで、といってはなんですが、自衛隊について、私の思う事を書いてみようと思います。
私の父が自衛官ということもあり、普通の人とは考えている事は違うかもしれません。また、一般の人にはあまり知られていない自衛隊の仕事についても、知って欲しいと思います。
私が子供の頃は、自衛隊というのは、今よりももっと悪く、マスコミなどでは報道されていました。国の予算が出ると、必ず、防衛費にいくら予算がついたか、という報道がされていました。自衛隊は、今の日本の法律では、認めれていない組織、そういう認識でした。
自衛隊側の、認識は違います。
自衛隊は軍隊ではない、自衛の為の組織である。武器も持ってはいるが、相手が攻撃を仕掛けてきた時に、自分を守る為にのみ、使う事を許されている。国を守る為の組織である。他を侵略する為に使うことはない。
自衛隊は、戦争もないのに何をしているのか?戦争の練習ばかりしているのではないか?そう思っている人も多いようです。実際は違うんですけどね。
普段は、消防署の職員の方や、道路公団の職員の方のような仕事もしています。
主な仕事は、災害救助です。台風や地震などがあった時に、現地に行って、生き埋めになった人を助け出したり、炊き出しの援助をしたりしています。
また、道路を作る仕事もしています。私の父は、土木科卒業で測量士や建築士の資格も持っていたので、そういう仕事の依頼が自衛隊に来たら、行っていたそうです。
後は、災害救助ボランティアさんの手伝いもしています。ボランティアさん達は、労力はあってもお金はないことが多いですね。たまった物資を輸送したりするのも自衛隊がしています。
もちろん、戦争を想定した訓練もしています。いろいろ計画した上で行なうのですが、実弾を使った訓練もあり、一歩間違えば、死んでしまう、そういう命がけの訓練もしています。
そういうふうに、災害の救助をしていたり、国を守る為に命がけの訓練をしている人達が、なぜ、お金の無駄遣いのように言われなければいけないのか、私はずっと不満でした。
小泉さんが総理大臣になり、初めて、自衛隊は海外でも活動するようになりました。これも賛否ありましたが、戦争しに行っている訳じゃないんです。そういう未だに戦争が続いている危ないところに行けるのは、日本では、警察でもなく、自衛隊しかないのです。
私の地元でも、2年前に、台風の後の高潮で、市内は、かなりの地域が水に浸かりましたが、その片付けの手伝いをしたのは、自衛隊です。
また、毎年、防災の日には、自衛隊も参加して、訓練をしています。主な内容は、川に橋を架けるというものらしいです。
こういうふうな、人のために働いているのだ、ということを知って欲しいです。
こういうことは、マスコミなどで報道されることは、ほとんどないのです。だから、子供の時から、マスコミ報道って片寄ったものなんだなあと思っていました。視聴率が上がるような、その時々で、興味を引くような内容しか報道しないんだ、そう思っていました。だから、マスコミ報道には注意しよう、という意識が私の中には、子供の時から出来ていました。
私が通っていた学校の先生は、「新聞報道でも、新聞社によって、書き方が違うことがあるんだよ。書き手の考えが記事に反映されるんだろうね」と言っていました。
最近になり、少し、自衛隊に対する、報道の仕方も少し変わって来たなあと思います。ただ、まだ、自衛隊は違憲だと主張する人がいるのには参ってしまいますね・・。でも、そういう人に、こういう組織がなくてもいいのか・・?と聞いても答えることができないことが多いです。他の関係ない話をし出す事が多いです。
そういう人は、国歌「君が代」も歌いません。今、国歌と言われているものは、「君が代」ですよね、嫌なら、それに変わるものを、「国歌」と定めればいい。でも、そういう流れは今の日本にはないですよね。なのに歌わない。国旗「日の丸」も見ないフリをしている。過去の戦争の歴史を繰り返してはいけない、というのは気持ちとしてわかりますが・・。今の自衛隊は、昔の軍隊とは全く違います。思想教育なども、どこよりも厳しくされてされていると、私の父を見ていて感じています。
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