今朝、起きた瞬間から湧き上がる欲望。
休みてぇ・・・
めっちゃ休みたい。
今日は看護長もいないし、人もそれなりにいるはずだし。
ぐおー、休みたい。
・・・・・・でもなぁ・・・・・・
一応、役職付いてるしなぁ・・・・・・・
はぁ・・・・・・しょうがない。
行くかなー
休みたいのに休めないという、ある種、強迫的な感じで出社。
「おはようございますー」
「おはよーっす」
深夜勤務で働いてる人から挨拶を交わし、休憩室に入る。
「ふおーっ、メンドくせー!!」
カバンを下ろし、吐き出すように言う。
すると病棟の電話が鳴った。
(今の時間に電話が来るって事は休みの連絡か)
俺はそう思いながら、喫煙室に入った。
すると深夜の人が電話を持って入ってきた。
「すいません、相坂さん。今日の責任者は誰ですか?」
「看護長いないから主任だね。まだ来てないけど。」
「あ、分かりましたー。」
休みの連絡は出来るだけ受けたくねえ。
俺が休みたいのに!
心の中で思ってると、また電話を持ってきた。
「すいません、相坂さん。代わりに出てもらえませんか?」
ええー!? ヤダヨー(TT)
とはちょっと言えない立場なので
「あーい。どうせ休みの連絡でしょ。誰から?」
「工藤さんです。」
あ゛?(怒)
「ほ、保留押してあるのでー。」
その子は小走りに去って行った。
俺の手元には保留音が鳴る子機。
・・・・・・・工藤だと?
保留のスイッチを切り、受話器を耳に当てる。
すると受話器の向こうから
「げほっげほっ」
咳をしてるようなふりの声が聞こえる。
こ、こいつ・・・・・・・・・・・・
演技してやがる(怒)
「・・・・・よう、工藤。」
「あ、お、おはようございます。」
「てめえ・・・・・演技が上手くなったな。」
「やややややや、風邪ひいたんですって。ゲホゲホ」
む、むかつく
「てめー、絶対うそだろ!!」
「やややややややややや、ね、ね、熱があるんです。」
「ホントかよ!?何度!?」
「さ、38℃です。」
あるわけねー(激怒)
実際、押し問答しても仕方ないので素直に休みをあげる事にした。
くっそー!!俺が休みたいのに!!
パイピング交換とメーター取り付け。
問答無用でやらせる。
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