昨日の日記を楽しみながら書いてる最中、
玄関の方から
『すいませーん』
と若い男の声が。
『はいはい。』
俺が出ていくと玄関に若い今時の格好をしたニーチャンが立っていた。
『すいません、車がパンクしてジャッキ貸して欲しいんですけど・・・。』
『ジャッキ?普通のジャッキでいいのかな?』
『あ、はい。お願い出来ますか?』
今時の若者にしては言葉遣いがよろしい。
俺はこういう奴が大好きなのですぐに貸した。
そして雨が降ってたので傘も貸してやり、現場へ。
(ディアマンテのフルエアロでVIP仕様か・・・・。)
一目見て分かる俺ってすげー(^^ (大した事ねーって言うな。)
だがここで一つの疑問が湧く。
(ジャッキ貸してくれって・・・車載工具で付いてるべ。)
『君の車のジャッキ、どうしたの?』
するとニーチャン、悲しそうな顔で
『ジャッキアップしてたら、車の重みで曲がっちゃったんです・・・。』
・・・・なるほどね。確かに重そうだわな、こりゃ。
俺のも曲げる気か!?
・・・・まあいい。君の言葉遣いが気に入ったから使ってくれたまえ。
めきっこういう音した。
俺のジャッキ昇天。ご臨終。チーン。
・・・やっぱり曲がったか。
絶望している彼の顔を見て、俺は何気に助手席に目をやった・・・・・。
すると俺の目に飛び込んできたものは!!
女が!
携帯で!!
笑ってた。
降りろアマぁ!!
てめぇの体重で曲がったんじゃねえのかゴルァ!
くそ、このアマ!
彼氏が困ってるのに、車の中で携帯で話して笑ってるこのクソ女に俺の怒りはMAX!!!
このクソ女に一泡吹かせてやりてえ。
・・・どうする?どうすればいい?
閃いた。(ピカーン)
『ちょっと待ってろ。ガレジャ持って来るから。』
ガレジャとはガレージジャッキのことである。
早速リアデフにかけ、渾身のチカラを込めて上げる。
(オラオラ、上がれこの!!)
さすがはガレージジャッキ。難なく上がる。 最初っからこうすれば良かった。
そして程よい高さまで上がり、彼氏がテンパーと交換する。
『ありがとうございます、終わりました(^^』
『おう、じゃあ下ろすわ。』
ガレージジャッキって使った事ある人なら分かると思うんだけど、手元の棒を捻ると下がるのよ。
ここで俺の計画・発動。
・・・・・この時を待ってた。ニヤリ。
なるだけ下げる時、車には傷を付けないようにし、一気に捻る!!
ドン!!
そして助手席から上がる悲鳴。(きゃあ!)
ざまーみろ(笑げらげら
『ホントにありがとうございました(^^』
『お互い様だから気にしないで。気を付けて帰ってね☆』
『はい!どうも本当にありがとうございましたあ!』
ぶーん・・・・。
天使と悪魔の心を持つ男・・・・。
相坂とはそういう奴である。(おぃ)
基本的には天使なんだけどね☆
人助け・天誅。
同時に任務完了。
おしまい。
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