おぶおぶしている間に4月も終わりですなぁ。 今週末からちょいと放浪してきますので、5月にその分の日記をupします。 あくまで予定ですが。
今日は久々にお友達と映画に行ってきたですよ。 イグレシア監督の「どつかれてアンダルシア(仮)」。 (やはり京極の影響ですか? 「どすこい(仮)」)
邦題もすごいが、映画はもっとすごかった! 最後のオチをやりたいがタメに展開される、アホなまでに真剣な立身出世の物語です。 いやー、奇才としかいいようがないっスね。 ものすごい映画です。 こういうのがダメな人もいるだろうけど、私は好きだ。
スペインのアンダルシア地方(なのかしら? スペイン事情がよくわからないのよ)で 出会った冴えないふたりの男が、ある日スターを夢見てTVのオーディションを受けます。 結果は当然のように、まるでダメ。 しかし、彼らに眼を止めた男の薦めである舞台に上がったその時、ふたりの運命が突如 暴走をはじめるのです…。
スペイン語で「どつく」を何と言うのかはわかりませんが、正にそれは「どつき漫才」以外の 何者でもありません。 ふたりはただ「どつく」ことだけで、素晴らしい人気者に成り上がっていったのです。
そして、いつしか互いを憎み合うようになり、やがて…。
もう怒涛のごとく展開されるエピソードの数々がイチイチおかしい。 ニノ(デブ。ボケ役。つまり常にどつかれる)の愚鈍で哀れな容貌。 ブルーノ(ツッコミ役。結構クチが回る強かなヤツ)の転んでもタダでは起きない周到さ。 ふたりの好対照ぶりが、隅々まで活かされていて言う事なし!
たまにこの監督らしい、不気味なショットやホラー映画のパロディ的な展開なども詰めこま れていて、なんとなくニヤリとしてしまいます。
「ハイル、ミュタンテ! 電撃XX作戦」や「ビースト/獣の日」を見たことがない人は、合わせ てご覧になると良いかと思います。 「ハイル…」はあまりレンタルにはありませんが、「ビースト」は気の利いた店なら入っている でしょう。すげぇですよ。
途中までイヤーな話とか、恐かったりするのに、なぜか最後は非常にサワヤカなのも、この 監督さんの良いところ。
ぜひ、「どつかれてアンダルシア(仮)」、見てください。 素敵なエンドを見て涙してください。 ふたりの熱い絆(?)の強さに感動してください。
劇場公開はそろそろ終わりですが、レイトショーや地方回りになるでしょう。 多分すぐにビデオ化するんじゃないかな。
はー。堪能しました! たまには映画も見ないとね!
そゆことで、私は放浪の旅に出てきます。 5月は有明に日参しなければならないので、その前に帰ってきますがね。
|