無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2007年04月16日(月) 森田雄三withイッセー尾形の『イッセー尾形のつくり方2007in博多』ワークショップ3

深夜アニメはとても起きて見てらんないので、どうしても翌朝の鑑賞になる。

『大江戸ロケット』 第2話 「男は待っていた」
サブタイトルが『待っていた男』(名作時代劇ですよ)のパロになっている。こんなことに気付くオタクもイマドキはあまりいないだろうが、かと言って0でもないのが確実なのもオタク界の恐ろしいところではある。ほんなこつ、オタクはピンからキリまでやけんね(私は時代劇ファンなので知ってただけよ)。

 1話目のノリがムチャクチャよかったので、2話目で失速しやしないかと心配してたのだが、全くの杞憂。今週も面白い!
ついに月ロケット製作に乗り出す清吉とユカイな仲間たち! 謎の美少女ソラの正体はバレバレだけど、そんなことは気にしない! 権威も束縛も禁制も常識もみんなふっとばして、庶民の心意気を見せてやれ! ってノリがとってもよくって、これから物語がどう転がって行くかワクワクさせられる。

 しかも、ストーリーがしっかりしてるだけじゃなくて、ちょっとしたギャグとか作画のアソビとか、そういうのがまた小気味よいのだ。
 銀さんのキャラデザは多分、内藤泰宏さんだと思うが、崩した顔も内藤さんなんだろうかとか。
 今回の私的ヒットは、銀さんの指ほじりの先にいた虫(笑)。

 今回は遠山の金さんもちらっと出てきたんで、どうやら金さん対鳥居耀蔵って関係もサブストーリーとして展開される予感がする。
 これも時代劇ファンとしては大いにタノシミなんである。いちいち説明はしないが、これ時代劇においてはルーク・スカイウォーカー対ダース・ベイダーかハリー・ポッター対ヴォルデモートかってくらい有名な対決なんだからね。
今回の声優で言えば、山寺宏一対若本規夫! 渋すぎる!(笑)


と、気分よく、朝はるんたるんたと出勤、列車に乗ったのだが。


> 線路に飛び降り?特急にはねられ女性死亡…JR枝光駅
> http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_07041655.htm
> 16日午前7時20分ごろ、北九州市八幡東区枝光2、JR鹿児島線枝光駅構内で、門司港発新八代行き特急「リレーつばめ3号」(11両編成)に中年の女性がはねられて死亡した。乗客約110人にけがはなく、同特急は午前8時過ぎに運転を再開。事故の影響で別の特急2本を含む14本が運休(部分運休を含む)、51本が78〜9分遅れ、約2万7000人に影響が出た。
> 福岡県警八幡東署は、ホームにいた女性が線路上に飛び降りたとみている。


 この事故のせいで、職場に遅刻ですがな(笑)。
 まあ、遅刻と言っても、いつも早めの列車に乗ってるんで、15分ほど定時に間に合わなかっただけで、支障は来さなかったんだけど。

 こういうときは、車内の様子を観察すると面白い。明らかにイラついて顔を顰めている人、しゃあないなあと諦めムードの人、落ち着かなくてホームに出たり車内に入ったりを繰り返している人。電車が停まっている間の30分、私の目は私の体を離れて、アンバランスゾーンへと入って行ったのです(笑)。

それにしてもこのおばさん、理由は分からないけれども、多分、自殺だったんだろうね。こんな些細な事故では続報もなかろうから、確認する手段はないけれども、職場ではみんな「自殺」と決めつけていた。ごく客観的に判断するなら、この記事だけでは果たして事故なのかはたまた殺人なのか、何とも断定のしようがない、と見るのがだとうであるにもかかわらず、である。
ところが誰一人の例外もなく、「自殺だろう」と自信満々で言ってのけるのである。“あたかもこれが自殺であってほしい”かのようにである。
そのへんの人間心理を分析すると面白いのだが、日記が長くなるので省略(笑)。
ま、実際、人間、そういうものなのよ。


仕事帰りの列車もやや遅れて、イムズに到着したのが6時1分。
ワークショップ夜の部は既に始まっていた。

森田先生がいつもどおりにこやかに話されている。現代人の何が不幸か。
「目的を持たなきゃならないとか思いこまされてることね。何かこれをやらなきゃならないとみんな思わせられていて、したいことがないことが悪いことだと自分を責めるようになるのね。これは専門学校がそう思わせてるわけよ。なんとかコースとかいろいろ作ってさ。でもしたいことがない方が普通なの。若いころを思い出してご覧よ。何も考えてなかったでしょ?」

 何となく、小林よしのりが「今の若者は『夢を持て』『個性を持て』と思わされているが、平凡の素晴らしさを知らない」とか言ってたのと似ていると感じる。
フタコト目には「夢を持て」を口にする人間は腐るほど見てきて、私も実際そういう人間たちを鬱陶しいと常々感じていたので、大いに共感する。

練習は今日も特に支持はなし。今日からの新人さんもまた何人かいらっしゃるが、「身近な人を演じているのだな」とすぐに察しが付いて、結構、うまくマネをする。
しげ。が昨日、「新人さんは得だよね。前の人を参考にできるから」と呟いていたのを思い出す。私らが最初に参加した時には、殆どみんなが初めてだから、参考にしようがなかったもんな。
それどころか今は、身近な人間をやりつくして、あとが残っていない出がらしみたいなものである。ついに私は昔の彼女(未満の一人)を思い出してやってみたが、そんなのを演じてみたおかげで、自分がこいつのことを今でもかなり嫌ってるってことに気付かされて、かえって落ち込んだ。
全く、どんな効果が現れるか、このワークショップ。少しも油断がならない。


締めのお話はちょっとお下品。こんなことを書いて、ワークショップがあやしい人間の集うところだと誤解されても困るんだけれど、今日、一番印象深かった話だから仕方がない。
いや、最初のきっかけの話はフツーだった。「案外、現実でもかなり変わった出来事は起きているもので、それを舞台にかけらけないか」とかいう話だったのだ。
それが、いつのまにやら「チ×ケイレンってあるでしょ」という話になってしまって(笑)。

「医者から聞いたんだけどね、チ×ケイレンってあるでしょ、あれって結構起きてるって話でね、それであるワークショップで、『チ×ケイレンしたことある人』って聞いたらさ、本当に手を挙げた女の人がいてね。何でも彼んちに行ったらさ、そこで彼が急にしたくなったらしくて、始めたらそれが起こっちゃってね。最初は冗談かと思ったんだって。だって、女の方は何ともないんだけど、あれ、男の方は痛くてたまんないらしいんだ。何とか離れようといろいろやるんだけれども、全然どうにもならないわけ。で、夕飯時だから、料理ができてくるわけよ。彼んちだから親もいるわけで、でも遠慮して部屋には入ってこないの。もうどうしようもなくなってさ、切羽詰ってお互いをくすぐってみたらようやく離れたって。だからさ、チツケイ×ンはくすぐるといいみたいよ」

これが一番勉強になった気になったのはいいことなのか悪いことなのか(苦笑)。

イッセーさんも倉敷公演を終えて、今日から歩き方の練習。
個人的にはここで初めて「母親」を演じてみたおかげで、自分がどれだけ母を愛していたかに気付かされて、今度はまた別の意味で落ち込んだ。
 全く、今回が四度目だってのに、「初体験」ばかりなことである。

2004年04月16日(金) 横山光輝の死。いったいいつまでこの訃報ラッシュは続くのか。
2003年04月16日(水) メモ日記/冤罪の夜。
2002年04月16日(火) タコを求めて三千里/ドラマ『盤嶽の一生』第3回/アニメ『あずまんが大王』第2話
2001年04月16日(月) オー・ド・トワレ/『夜刀の神つかい』3巻(奥瀬サキ・志水サキ)



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