無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年12月12日(木) 悪いことさせまショ/『臘筆小新』(臼井儀人)/『ブギーポップは笑わない』2巻(完結/上遠野浩平・緒方剛志)

 和歌山毒入りカレー事件の林真須美被告に、死刑判決が下される。
 あの事件も1998年の出来事なのか。もう4年でようやく一審判決って、やっぱり日本の審理って遅過ぎないかなあ?
 弁護側は即日控訴したそうだが、当然これは最高裁まで行くだろう。刑が確定するのはどう早く見積もってもあと4、5年はかかりそうだ。そこで仮に死刑が確定したとして、刑の執行はさらに何年後になるのか? ヘタすりゃ60、70で死刑ってことにもなりかねないよな。
 物事を勝ち負けで判断したくはないのだが、これって結局、真須美被告の勝ちってことにならないか? 犯罪が凶悪的であればあるほど審理に時間がかかって、十年、二十年と延命できるのである。オウムの麻原彰光も然りだ。だったら、どうせ死刑になるならたくさん殺した方が勝ちって考えてもおかしくないではないか。毒をくらわば皿までで凶悪犯罪が増えるのも当たり前だよねえ。
 更に言えば、黙秘を徹底的に続けたことによって、動機は未だに解明されないままなのである。ヘタすりゃ証拠不充分で逆転無罪……?


 宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が、アカデミー賞に正式にエントリーされる。今んとこ17作品のうちの1本に選定されただけで、最終選考で最大5作品まで絞り込んで、来年2月11日にノミネート作を正式決定するそうだけれど、既にいくつもの賞を取ってるんだし、ノミネート自体は固いだろう。
 ただそれで受賞するかどうか、という点になるとそれは意外と難しいんじゃないか、という気がする。そもそもアカデミー会員の投票によって賞が左右されるアカデミー賞は、「どうしてこれが受賞?」と首を捻る結果になることが往々にしてあるのだ。単純な話、アカデミー会員が『千と千尋』を見てなきゃ、受賞はムリだよね(^o^)。仮に見ていたとしても、人間の心理として、既にあちこちで受賞している作品だと、「もうオレ一人が投票しなくてもいいや」と考えて、別の作品に入れる、なんて現象も起こる。金熊賞取ってるのがプラスに作用するとは限らないのだ。
 あとはライバル作の出来がどうか、ということになるのだけれど、候補に挙がっているのがドリームワークスの『スピリット』やディズニーの『トレジャー・プラネット』『リロ&スティッチ』、20世紀フォックスの『アイス・エイジ』などらしい。一本も見てないから、これ、どれが強いんだか全然分らん(^_^;)。予告編で見る限りでは『リロ&スティッチ』と『アイス・エイジ』は箸にも棒にも引っかからないような印象だったけど。
 さて、で『千と千尋』が受賞してほしいかどうか、ということで言うと、これはしてほしいなあ、とは思うんである。母校の先輩が作ってるんだからそりゃ当然で、作品の出来に関する感想・批評とは関係がない。少なくとも受賞を逸して「それ見たことか」と鬼の首を取ったかのように扱き下ろす批評が出るのを見るよりは、脳天気な宮崎駿礼賛のムーブメントが起きてくれたほうが、アニメ界の活性化につながる(かもしれない)分、ナンボかマシじゃないかと思う。
 

 仕事がすげえキツイ。
 どれくらいキツイかと言うと、処理スピードが当社比の50%を切るくらい。わからん例えだ(^_^;)。
 疲れてたので、しげが迎えに来てたら車の中で寝かせてもらおうと思ってたんだが、駐車場に行くと、車がない。またしげ、寝過ごしである。電話をすると「すげえキツイ」。そりゃオレもだよ、と言いたかったが詮無いことなので諦めてタクシーで帰る。
 しげ、今日も具合が悪いということで仕事を休む。


 先日、職場の同僚が台湾旅行をして来て、土産に『クレヨンしんちゃん』の台湾版単行本34巻を買って来ていた。ナカミを見せてもらったけれど、「しんちゃんずエンジェル」のあたりだね。
 タイトルはまんま『臘筆小新』なんだけれども、これで「のはらしんのすけ」は漢字で書くと、「野原新之助」であることが判明。『戦国大合戦』でもそうなってたかな?
 あと、判る限りキゃラクターの名前を調べてみる。
 ひまわり=小葵(かわいいぞ)
 みさえ=美冴(おお、美人っぽい)
 よしなが先生=吉永老師(若くても老師)
 ネネちゃん=女尼女尼(女編に尼が二つ)
 マサオくん=正男(まんまや)
 ボーちゃん=阿呆(……)
 怪獣シリマルダシ=露屁怪獣
 ひろしや風間くんは、名前で呼ばれるシーンが見当たらなかったので漢字の特定ができず。でもこれ発音はみんな中国語読みなんだろうね。「シャオシン」とかそんなふう?


 マンガ、上遠野浩平原作・緒方剛志作画『ブギーポップは笑わない』2巻(完結/メディアワークス・998円)。
 1巻が出て、1年10ヶ月ぶりの2巻発売。連載が終わってからも随分間が空いてるがそこにどんな事情があったのかはよくわからない。描き足しでもしてたのかな?
 イラストレーターとしての緒方さんは好きなのだが、マンガ家としてどうかというと、ちょっとねえ、と言わざるを得ない。コマ割りとレイアウトがどうもギクシャクして読みづらいし、キャラデザインが一定していないのもつらい。霧間凪と百合原美奈子の描き分けが不充分なのはいくらなんでもマズイでしょう。
 この小説版第一作の出来がよければ、『VSイマジネーター』のマンガ化もありかな、と思っていたけれど、ちょっと厳しそうな印象。
 かと言って、ほかの人に、全く違ったキャラデザインでマンガ化されてもなあ。『負け犬たちのサーカス』の人に描いてもらうという手もありはするんだろうけれども。

2001年12月12日(水) 鶏は卵を音を立てて生む/『獣星記ギルステイン』2巻(酒井直幸・田巻久雄)
2000年12月12日(火) モロボシダンは不滅だ!/ドラマ『ウルトラセブン・果実の熟す日/約束の果て』



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