無責任賛歌
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記




ホームページプロフィール掲示板「トーキング・ヘッド」メール
藤原敬之(ふじわら・けいし)

↑エンピツ投票ボタン(押すとコメントが変わります)
My追加


2002年08月01日(木) MANGA ATACK!/テレビ特番『パワーパフガールズムービー』/『トランジスタにヴィーナス』4巻(竹本泉)ほか

 『少年ジャンプ』が、11月から全米で発売されることになるそうである。
 と言っても、現行のものをそのまま英語訳するのではなく、『ドラゴンボール』や『幽遊白書』『ワンピース』『遊戯王』『シャーマンキング』など、アニメ化されたものばかりをピックアップして月1回のペースで発行するとか。
 日本人にとっては今更なラインナップだけれども、アメリカで果たして人気が取れるものかどうか。日本のアニメがどの程度アメリカに浸透してるか分らないけれど、商売が成り立つほどに日本マンガのオタクはいるのかね。まだまだ全米レベルでは少数派なんじゃないかと思ってたんだけど。
 以前、『北斗の拳』の単行本が全然売れなかった、という話は聞いたことがあるけれど、人気至上主義の集英社が、まさか安っぽいリベンジを考えてるわけでもあるまい。更に市場を開発できるというリサーチでもしたんだろうか。夏目房之介さんあたりに聞いたりして(^^)。
 一応、『ドラゴンボール』はアニメがアメリカでも高視聴率だったそうだし、映画化を当てこんだんだろう、という想像が一番妥当な気はする。けれど、映画の企画は途中でポシャることも多いし、時期尚早だったって結果になる危険もあるよな。20万部発行予定って、そんなに捌けるものなのかどうか。
 それでも日本文化がどの程度グローバルなのかってことを計れはするから、できれば成功してほしいね。単に本の綴じ方を変えるだけじゃなくて、中身もいろいろと改訂されるだろうから、どう変更されたかを見てみたい。『シャーマンキング』とかが宗教上の問題に引っかかったりしないことを祈ろう(^_^;)。


 血便はしょっちゅうなんだけれど、今日は更に下痢が重なる。
 医者から「長く続くようなら肛門科に」と言われてたけど、またケツカメラぶちこまれるのやだしなあ。
 職場でもちょっと立ってられなくなってきたので、午後から休む。
 
 休んだおかげでと言っちゃなんだが、テレビをつけると、偶然、明後日から始まる映画『パワーパフガールズムービー』の宣伝番組をやってた。
 『とびきりキュート めちゃ元気! パワーパフガールズムービー カンペキ攻略!!』ってやったら長ったらしいタイトル。ここ10年くらいか、この「攻略」って付けるメイキングものや宣伝ものが随分増えたけれど、ゲームじゃないんだから、はっきり誤用だとみなした方がいいと思うんだがどうか。
 映画の名場面のクリップの合間に、the brilliant greenの川瀬智子、少年ナイフの山野直子、ナレーションの小堺一機のインタビューを差し挟む構成。……こんな昼の時間帯にこの人たちのファンがこの番組見てて、「わあ、『パワーパフガールズ』見てみた〜い♪」なんて思うものかいな。喋ってることもたいしたことない。川瀬さんは「すっごい流行ってるから〜」だし、山野さんは「原色系で好き〜」だし。監督のクレイグ・マクラッケンが少年ナイフのファンだったって打ち明け話にゃ驚いたけど。全くこのひた〜、どこまでオタクなんだか。
 小堺一機はさすがに「いい人も悪い人もみんな正しい、誰にでも憧れられるアニメです」と、的確に解説してくれてるけれども、ゲストは少なめに抑えて、テレビシリーズの「おさらい」編なんかを参考にして、もっとキャラクターの特徴なんかを掘り下げてくれたほうがよかったなあと思う。フィーチャーしてるのがPPGとモジョ・ジョジョ以外は名前だけの紹介だもんな。
 ちょっと面白かったのは、本国版の声優のアフレコ(プレスコ?)風景が見られたこと。地声全然違うんだなあ、よくあんな声が出せるもんだ。あと、マクラッケン監督が学生時代に習作したオリジナル版『ウーパーズガールズ』をチラッと見せてくれるけれど、これはもう私はDVDで見てるから、それほど得した感はなし。宣伝番組は記録的な意味でも充実させなきゃってアタマを持ってほしいもんだ。


 『クレヨンしんちゃん』のスペシャルの再放送を見る。
 新聞の番組欄だと何の話かわからなかったけれど、前に見た、魔法使いしんちゃんと、家を建てる大工さんの話だった。しげに一緒に見ないかと誘ったが無視される。どうやら寝室でプレステ2『幻想水滸伝』の何番目かをやってるらしい。ゲームに関わったら最後、しげは日頃以上に家事をしなくなるので、もう私との生活は完全に家庭内別居状態。これでしげの野郎、私のことを「構ってくれない」と文句をつけるんだから勝手なもんだよなあ。


 ドラマ『サトラレ』第5話、サトラレ同士がニアミスする話。
 原作マンガじゃ主人公と子供だったが、ドラマではオトナ同士にアレンジ。どうやって会わせないですますか、そこが脚本家の腕の見せ所だろうけれど、あまりうまくはない。里見を無理矢理福引きに行かせるというのはちょっとワザトラし過ぎだったね。
 けれど、クライマックスの処理はよかった。
 もう一人のサトラレ、矢沢の妻・珠子が心臓発作に襲われ、そこに居合わせた法子はとっさに携帯をかけて里見に助けを求めてしまう。谷沢もいるその現場にタクシーで駆けつけようとする里見。法子は二人を合わさないために、心臓マッサージの仕方を里見から教わる。命に関わることだから、シロウトの法子が里見に指示を仰ぐのも全然不自然じゃない。
 設定として、サトラレ対策は充分取られてるはずだから、周囲がオタオタし過ぎるのはかえって興を殺ぐ。ムリにギャグを作らなくても、サトラレって設定だけで自然な感じでスリル感を出せるようにしないとねえ。


 マンガ、竹本泉『トランジスタにヴィーナス』4巻(メディアファクトリー/MFコミックスフラッパーシリーズ・580円)。
 23世紀の諜報部員、周りに人死にを出さないという特殊能力の持ち主、エイプリル・イーナスの活躍(だかなんだか)を描く、竹本泉の一番えっちなマンガ(^o^)も第4弾。
 しかも、今回はまるまる一冊使ってのエピソード、『リスボンのねずみ』。
 ご本人はあとがきで「長い話は苦手なんですけどー」とか仰ってるけどどうしてどうして。短編のときにはあまり見られなかった映画的なコマ割りが駆使されてて、いつもよりずっと読みごたえがある。うーん、この日記に絵がアップできれば(その技術が私にあれば)、どれだけドラマチックなコマ割りがされてるか、説明できるのだが。少なくとも、竹本さんが手塚治虫、石森章太郎の直系だってことは間違いない。キャラクターが単純なんでサラリと読めてしまうけれど、できればコマを追ってじっくり読んでいってほしいなあ。
 川獺に似てふわふわでかわいいけど実は凶悪なウロボース人の護衛を、彼らの正体をそれと知らずに依頼されるイーナス。同じウロボース人同士の争いに否応なしに巻きこまれるうち、ウロボース人の悪巧みも徐々に明らかになっていく。そこには失われた文明である謎の三角人の宇宙船の秘密を奪い合う虚々実々のカケヒキがあったのだった。
 ……ってこう書くとすごくシリアスなドラマみたいだな。でも読んでる間はどんなにあぶない展開になってもどこかほんわかしてるんだよね、この話。ホント、どこかでアニメ化してくれないかなあ。『ナジカ電撃作戦』より面白くなると思うんだけど。

2001年08月01日(水) 掲示板変更&21世紀の夏/『日本はなぜ負ける戦争をしたのか。 朝まで生テレビ!』(田原総一朗)ほか



↑エンピツ投票ボタン
日記の表紙へ昨日の日記明日の日記

☆劇団メンバー日記リンク☆


藤原敬之(ふじわら・けいし)