無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2001年10月04日(木) 新番第3弾……いつまで続くのよ/『おとぎストーリー 天使のしっぽ』第1話ほか

 オタアミ当日まであと51日!

 みなさま、お元気ですか?
 めっきり涼しくなったが、私は未だ半袖です。
 理由はないっ!(c.斉木しげる)
 いや、ホントは理由はあるんだけどね(^^)。
 ここ数日、なんだか暑くなったり寒くなったりが繰り返されてて、気候に翻弄されて着替えるのも面倒臭くてヤだなあ、と思ったんで。
 ……それだけです。たいした理由じゃなくてスミマセン。


 ニュースがなんだか錯綜してるんである。
 今朝方またもやハイジャックがあったようなことをキャスターが話していて、おやおやと思っていたら、「すんまへん、誤報でやんした」とすぐ訂正。
 夕方にはシベリアで航空機墜落のニュース。すわまたテロかって感じの報道が一転してウクライナ軍の誤射だとか。
 テロだテロだって浮き足立ってるみたいだけど、ジャーナリストの連中、絶対「テロであってほしい」って心理が働いて報道してるよなあ。ただの誤射じゃもう事件としてのインパクトないもの。

 お気づきだろうか?
 既に現在、テロ事件に関する報道の殆どが、憶測とデマに基づいてしかされてないことを。
 言ってみりゃ、「てェへんだあ、てェへんだあ」のガラッ八状態。いや、それより悪いよな、少なくとも八五郎はガセネタは持ってこなかったし。ちったあ、事実を検証して、マトモな報道してみろって言いたいけど、「即時性」のみに拘るジャーナリズムが、そんなマットウな意見に耳を傾けるわきゃない(だから冤罪事件もなくならないのさ)。
 で、そんなマスコミのバカ報道に乗せられてるアホ視聴者も多いのな。

 確かになあ、テレビってのは「錯覚」を起こしやすいメディアではあるよ。
 目の前に現場が映し出されて、そこで証言している人たちの姿がそのまま映しだされちゃえば、「映像=真実」であると誰もが思いこんでしまうのもムリはない。けどさ、そこで大事な視点が欠落しちゃうことを視聴者は予め知ってなきゃマズイんだけどねえ。
 つまり、その映像が、「見ている我々とどう関係してくるのか」ってことだよ。

 「この事件に対して日本は」「政府は」「自衛隊は」とやたら身近で大変なことが起こってるように思いこまされてるけど、そうやって報道が「関係ない一般の人間をどんどん巻きこんで行こうとしてる」ってことにみんな気付いてるのか?
 なんかみんな忘れてるみたいだけどよ、アラブのテロなんて、この五十年の間に腐るほど起こってるんだぞ。
 今までそれを日本人の何割が自覚して、「自分の身にも関わってくるかもしれない」って考えたよ。考えてなかったろ? 何を今更浮き足立ってんだ。「国際貢献せねば」なんて言い出すんだったら、もっと昔にやっとけって。

 今回のテロは質が違うって言いたいやつも多かろうが、そこがまた大きな勘違い。
 確かに今までのテロと違ってるとは言えるけどね、それは「質」じゃなくて「量」なの。規模が大きくなっただけなの。
 アラブゲリラの力が増大したとか、そんな質的変化は全くないんだよ。
 ……あればあんな戦略的効果の殆どない、貧乏臭い作戦はとらないってば(-_-;)。
 テロってのは基本的に「敵に絶対的に勝てないような弱小戦力しか持たないヤツら」が、「心理的に揺さぶりをかけるために行う作戦」なの。現在、テロの「影響」で起こりかけてる経済の沈下だって、直接的な被害じゃないでしょ?(ビルの1個や2個が壊れて数千人が死んだ程度で経済が破綻するかい。だったら阪神大震災後の神戸は永久に復興できないのかよ)
 みんな勝手に疑心暗鬼に陥って、不安感を増大させてるだけだ。まあ、「オイルショック時」の「トイレットペーパー買い占め」と同じような状況だよ。

 その意味で考えれば、「アメリカのプロパガンダに乗せられるべきではない」という野党あたりが出してる意見、一応筋は通る。けど、じゃあその誘いに乗らないでいられるかっていうと、それは即「日本はアラブに付いた」って考えるのが単純バカのアメちゃんだから(^_^;)。
 政府が「対岸の火事を決めこめない」のが解ってて、代案を示さずに文句だけつける野党の連中も結局は「デマ」を垂れ流してる片棒を担いでるんである。

 自衛隊の海外派兵がどうのこうのと、テロ対策をどう考えるかってことよりも自分たちの立場をどこに置くかってことしか考えてない政治屋やエセ文化人やジャーナリストと称してるトップ屋どもが大挙して石の下のワラジムシみたいに蠢いてるさまは見ていてムナクソ悪くなることも多いんだけど、どうせ本当に戦争になったりしたら自分たちだけ安全なところに身を隠そうとするのは目に見えてるよな。
 自分たちにできることなんて何もないってことにも気付かないで、何かできるように振る舞ってみせることをアジテーションとかプロパガンダって言うんだよ。いい加減、社会不安だけを撒き散らすのはやめい。
 

 さて、先日から新番組アニメを中心に、「できるだけ放送中のアニメを見よう」と決心し(なんでだよ)、『オタアミ会議室』などにも書きこんでいるのだが、早くもちょっと挫折気味。
 どうもなあ、「出来が悪い」と切って捨てるほどのものでなくて、つまりは可もなく不可もなくという程度のものが多いんだよねえ。そういうののほうが、かえって見るのが苦痛だ。突っ込み入れたってねえって気にもなっちゃうもので。
 番組表に小さくしか載ってなくて、つい見損なったり、ハナから見ることが出来ない作品があるのも業腹だ。
 ……『まほろまてぃっく』、BS-ⅰでしか放送しないとはねえ。GAINAX、新しいメディアには必ず手を出すのな。……『炎の転校生』の二の舞を演じなきゃいいけどさ。


 『フルーツバスケット』第14話。
 ああ、なんかやっと、見てて笑える話になった。
 何より新登場の「綾女」(男だ)ってキャラが秀逸。
 少女マンガの典型的なナルシストキャラなんだが、なぜかかつては生徒会長まで勤めたほどの人気者。
 生徒たちが歓楽街に出入りしたってんで、弁護に立った綾女のセリフ。
 「性欲は安易に否定されるべきじゃない。我慢できなくなることだってある。……そういうときは……ボクで欲情したまえ!」
 ……するか(-_-;)。
 

 WOWOW新番組アニメ、『おとぎストーリー 天使のしっぽ』第1話『忘れえぬ絆』。
 運の悪さでは誰にも負けない睦悟朗。ある日占い師に「今日からつきますよ」と占われて、家に帰ってみると、見知らぬ3人の女の子が。ラン、ツバサ、クルミと名乗った彼女たちは、実は悟朗がむかし飼っていた動物たちの生まれ変わりだった。……つまり「憑かれた」ってわけね。……まあ、いいけど(ーー;)。
 オープニングのモノクロフィルム風の「思い出」の演出、あざといけれど悪くはない。
 いや、実はこの「昔、飼っていた動物が生まれ変わってもとの飼い主のところ
へやってくる」ってプロット、結構イケるんじゃないかって思うのよ。
 子供の頃に動物飼ってた経験があって、「二度と戻れないところへ行っちゃった」悲しみに耐えたことがあれば、アレは確かにムネにズンと……ねえ。
 ……でもいくらなんでも全部で12匹、しかも全員メスってのはちょっとやりすぎだ(-_-;)。
 けれど、ここ数日のアニメの中じゃ、これが一番の出来かな。ったって、相対的なもんだけどさ。

 BSハイビジョン『ローマの休日』。
 何度見たか解らんが、偶然テレビにかかってるとつい見ちゃうんだよなあ、エディ・アルバートのカメラマンがよくって(^o^)。
 ……いや。オードリー・ヘップバーンだっていいと思いますよ。少なくとも他の映画は『ティファニー』でも『マイ・フェア・レディ』でも別にオードリーでなくっても、とは思うけれど(つーか明らかにミスキャスト)、『ローマ』だけはそうでもないからね。
 デビュー当時のオードリーって、その無国籍風の風貌から実際に、どこぞの国の「王女」にも見えただろうってことも解る。芝居がシロウトっぽいのも、いかにもアイドル映画だ。
 ……でも未だによく理解できんのは、日本人はこういう露骨なアイドル&ロマコメ映画、外国ものだと「永遠の名画」みたいな言い方するくせに、どうして日本のアイドル映画はすぐに貶めたがるかね。『ローマの休日』と山口百恵の『伊豆の踊子』と、映画としてどっちが上かって言われたら、甲乙つけがたいと思うが。

 木曜洋画劇場『WHO AM I』。
 映画自体は劇場で見てるが、石丸博也の吹き替えが聞きたくて見る。山本未来の声は別の声優さんがアテてたが、これは当然の判断だろう。あのヒトにとても声優演技が出来るとは思えないし。
 しかし、石丸さんの吹き替え、どの役やっても全て「ジャッキー」ってのはある意味酷いんだが(『酔拳』みたいな実在人物を描いたものまでこうするのは確かに酷い)、チャップリンがかつては出る映画全て「アルコール先生」と翻訳されていたように、これは日本の喜劇映画の伝統ではあるのだ。
 エンディングのNG集がカットされてたのはテレビだから仕方がないとは言え、ジャッキー映画の本質を何一つわかっちゃいない措置だよなあ。


 テレビばかり見ていたので、しげがすっかり腹を減らしてしまった。
 今日はしげは仕事休みの日だったので、「リンガーハット」に食事に行く。
 別名「しげのマネージャーさん見学ツアー」ヽ(^。^)丿。
 しげが散々マネージャーさんのウワサを口にしていたので、どんなにスゴイヒトかと思っていたら、外見はごく普通の、実直そうなオジサンである。
 まあ、川谷拓三と角野卓三を足して2で割ったような風貌。なんか、「いよっ、タクゾー!」って声をかけたくなるような。
 「いつも○○さんにはお世話になっております」と挨拶されてしまったが、それは私があなたに言うセリフじゃないの? と、ちょっとやっぱり違和感を感じてしまいましたわ(^.^) オホホホ。

 『ブックセンターほんだ』を回って、本を買い込み。
 十冊くらい買ったけれど、とある事情で図書券を手に入れていたので手出しは200円。
 どうもあぶく銭が身につかぬ性格をしてるのだ。


 マンガ、大和田秀樹『警死庁24時』1巻(角川書店・567円)。
 『ガンダムエース』で『ガンダムさん』を描いてる大和田秀樹が放つ、なんつーか、徹底的なバカマンガ。
 えーっと、けいしちょーには、警“死”庁という裏の組織があります。
 一種のちょーけーさつとゆーものらしいのですが、なんのためにあるのかはよく解りません。
 そこに新しく配属された若き警官、山吹鉄之助くんが、危険な任務のたびになぜかすっぽんぽんになるマンガです。
 終わり。

 他に何を語れというのか(^.^;)。
 なんかなあ、帯に大きく「吉田戦車推薦」と書いてあって、ちょっと見ると作者が吉田戦車であるように勘違いするようになってるのは確信犯だろうけれど、それほど面白いかっていうと、ビミョーなところなんである。
 バカなギャグは好きなんだけどね、なんか「余裕」がないのな、絵に。
 どこか突き抜けそうでいて突き抜けきれないものがあって、それがなんだかうまく言葉に出来ないのだが、「こうすれば面白くなる」というワクの中でしかマンガ描けてないみたいな。
 けど、このなぜか毎回ハダカになるってギャグも元ネタあったよなあ。何だったかなあ。

2000年10月04日(水) 止まる息とふらつく自転車とドロドロと/『本気のしるし』1巻(星里もちる)ほか



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藤原敬之(ふじわら・けいし)