無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年11月08日(水) チンジャオロースって漢字変換できねー/『家出のすすめ』(寺山修司)

 同僚が無駄話をしているのを何となく聞く(私だけがバカ話をしているわけではないぞ)。
 最近、スーパーで売っている永谷園のスピード中華シリーズ、「白菜を混ぜるだけでできる八宝菜」や「ピーマンを混ぜるだけでできる青椒肉絲(チンジャオロースー)」、「キャベツを混ぜるだけでできる回鍋肉(ホイコーロー)」などなど、あれについて、憤懣やる方ないというように、「なぜ一品だけ混ぜる。どうせなら全部入れろ」……なるほどリクツだ。
 でもそれこそが日本食品界の影のシンジケートである(^o^)永谷園の「陰謀」であろう。
 実は私もアレを愛用(って言うのか?)しているのだが、殆どレトルトなのに、野菜を一品炒めることでちゃんと「料理」したと錯覚させてくれるのだ。現代人の料理コンプレックスを見事に解消している(実は人の弱みにつけこんだイヤラシイ商品)。ヒットするのも宜なるかな。
 不思議なもので、この「あと一品」というコンセプトには、白菜がないからモヤシで八宝菜にしよう、とか、ピーマンがないからサトイモ混ぜて……っていう料理における臨機応変さをも封じてしまっている。レシピ通りにしないとイケナイ気にさせちゃうのだ。自分で最初から作るときは野菜なんか適当に混ぜちゃうのになあ。

 寺山修司のエッセイをパラパラと読む。唐十郎って、昔ヌードモデルだったのか。
 『家出のすすめ』は名著だと思うが、あそこに書かれていることを本気で喋ると、二十年経った現代でも世間からはつまはじきにされてしまう。つくづくツマラン時代だ。
 寺山修司には生前、金田一耕助を演じてほしかった。東北出身という設定を無視した演技の俳優が多い中、あの人なら、東北人らしい、朴訥な中に鋭くかつ不気味な知性を感じさせることが出来たはずだ。角川文庫のカバーを描いていた杉本一文が一度だけ金田一耕助の顔を描いたことがあったが、あれは今思うと寺山修司そっくりだった。

 女房が個人ホームページを開く計画を立てている。メンバーのHPが少ないので、私を巻き込んでリンクを増やしたいらしいのだが、反対はしないが、これでまた作業が増えると思うと……(-_-;)。
 でも一旦作り始めたら、私も多分ミステリだのSFだの怪獣だの悪役俳優だの、好きなことを書きまくるに決まっているのだ。
 既にデジカメ買って近所の変な物件を撮りに行こうかなんて考えている。……病膏肓だな(^_^;)。



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