たまたまかけてた深夜番組の中で
昔の彼の筆跡を見つけました
あぁ、この字は間違いなく彼のもの
昔届いた小包に書かれていたあの字
まさか
こんな風に偶然に
彼の足跡を見つけるなんて
遠く離れた彼が
ここに来たことも知らずに過ごして
もう
完全に終わったことなのに
彼にとっても私など 胸の片隅にもないことは分かってるのに
真夜中に、ふと視線の先に
彼の字を見つけるなんて
なんだか笑ってしまう
今ではただ懐かしく
過ぎた日々すら愛おしく感じるだけ
なにもわかってなかった自分の
彼を思い続けた日々
ただひたすらに
恋する自分を俯瞰できずに身を焦がしてた
ただ懐かしく
|