声が聞きたい と思っても
そう思ってるのはわたし
会いたい会いに行きたい と思っても
そう思ってるのはわたしだけ
今思えば
思う人から思われている時間は あっという間に通り過ぎてしまうけれど
キラキラした 後から思い返してもキラキラした時間の粒で
砂のように手のひらから すべりおちていくけれど
全てがなくなったわけじゃなくて そのキラキラの残った粒がわたしの手のひらに
それはいつまでも
静かに輝き続けている 小さな小さな星のように あなたに愛された一瞬の輝き その輝きが
海の底に沈んだわたしの時間を
導き優しく包んでくれている
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