夕暮れの街並みのなか我二十一本のバラ抱えて走る一年前の君の誕生日。夜景の見えるレストランで、僕が選んだプレゼントはかわいいペンダントと、婚姻届。一年経って。我が家で開く、ささやかなパーティ。オードブルと、小さなケーキと、ピンクのバラを21本。お酒も用意したけれど、みんな弱いもんだから、慌ててコーラを買い足しに行って。にぎやかにすぎていく、今年の君の誕生日。 わいわいと過ぎ行く君の誕生日テーブルのケーキやや融けおりて