2002年07月02日(火)
今日は半夏生ですね。夏バテ防止にタコを食べましょうね、皆さん(まずお前が食っとけよ)。
タコにはタウリンが多く含まれているんですよ。
それにしても最近だんだん毎日暑くなってきて、ホントにバテそうです。
半夏生という言葉を知ったのは、思えば長野まゆみの本からでした。
『夏至祭』という話で確か知った気がします。
それまではそんな言葉すら知らなかったんじゃないかな。
先日、近所の神社で小さなお祭りがありました。
といってもものすっっっごく小さなお祭りなんですよ。
屋台が出ているわけでもないし、子ども会の皆さんが神輿を担いだとか担がなかったとか。
小さな頃住んでいたところは、今住んでるところと距離的には大して変わらないところなのですが、山のすぐ近くで、夏になると縁日が開かれました。
山に登る入り口までの通りに夜店が並んで、水飴を買ってもらった記憶があります。その山に登る道ってのは石段が上まで続いていて、上には神社があったように思います。
冬には上まで登っていくと町内会の方々が甘酒をくれたんですよ。
その頃が一番子供らしい時代だったなぁと思います。
小学校の2年から4年までの3年間しか過ごさなかったのですけど。
近くには小川や沼や沢、田んぼや山がありました。
沼でザリガニとったり、小さな沢で沢蟹を見つけたり。
裏の道を通っていくと、そこはいつも静かで、見上げれば緑の木々の間から青空が覗いて…誰もいないような静かな場所で、煉瓦の塀は小さな私には高くて。
小鳥の声と、傍を流れる小川の音だけがしていました。
私はあの空間が好きでした。
その道を抜けると夏に縁日の開かれる山の登り口に出るのだけれど、
あの裏の道は、まるでどこか異世界へ通じているような不思議な空間でした。
心の中に一生残る景色があるとすれば、私にとってそれは、あの道から見えた景色とあの空間の匂いなんじゃないかな。
とても穏やかな場所でした。もう、存在しない場所だけれど。