オミズの花道
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『 親不孝者の幸福 』
2005年03月03日(木)


よく解らないまま新規のお客様に贔屓にして頂いている。
週に一回の同伴、お高いお店でのゴハン。嬉しい。
地の東京の方で、こちらに単身赴任中。
たまにアフターも行くのだが口説き一切無し。うん、楽。

週に一回の確実同伴を握っているのは凄く助かる。
自分のノルマは何とかなるが、ダブルやトリプルになった日などは、他にも振り分ける事が出来るので口座持ちもだがヘルプの女性に回したりして(彼女らも同伴ノルマがあるので喜んで貰える)客席の盛り上がりにも役立つのだ。
ギブ&テイクはお仕事の潤滑油ですな。
いやいや、今回はそういった殺伐とした系の話ではなく。

この方、可愛い盛りのお子様と週末にしか会えない淋しいパパ。
少し酔いが回ると携帯を取り出し、週初めに毎回追加されたお子様の写真を見せてくれる。
他人の家族写真やビデオを見せられては苦痛に思う時期もあったのに、何時の間に私はこんなに心が広くなったのだろうか、今ではお客様が見せてくれるその写真が楽しみになり、お客様御自身のにこやかな表情が私自身の安らぎにさえなる事があるのだ。

他人を理解したいと思う自分の心の仕組み、そのコツを掴むと、この仕事は楽になって行くのだと思う。
特に今の私は、自分のお客様の席でありながら挨拶もそこそこに立たねばならず、そのまま帰してしまったりする事も多い。
一つの席に20分居るか居ないかの中で、常々申し訳ないなと心に引け目を背負い、だがどこのテーブルもその状況の中で、お客様の方からふっと・・・・そういう無防備な姿を晒して下さると、私自身も緊張感が緩んでほっとするのだ。

携帯写真の中の彼のお嬢様は、お遊戯会なのか可愛いタヌキの扮装をしていた。
とろけそうな笑顔を覗かせながら、そのお客様はつぶやく。
『子供って小さいうちに一生分の親孝行をしてくれてるなって思うよ。
 こんなに可愛いんだもの。もう何にも要らないよ・・・・。』と。

うちの父親もそう思ってくれてるといいんだけどなあ、と思いながらお見送りをする親不孝者の私。
そういえば父も海外に単身赴任をしていた時期があった。
政情不安定なその国に赴くのに、やはり私達三人姉妹の写真を必ず持って行って、同国の人間と見せ合いながら酒を飲んだのだと聞く。

男の人はつくづく大変だなと思う。
家の中では見せなかった父の姿を、お客様が教えて下さる。

肩に当たる風が少しだけ暖かくなって来た。


もうきっと春。





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