オミズの花道
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『 女性はタダです、クラブ遊び・2 』
2004年02月04日(水)


昨日の日記の続編である。

全国的にそうなのかは知らないけれど、こちらではクラブは勿論、少々のラウンジやキャバクラでも、女性に料金がかかることは無い。(外国系のお店はこれに準ぜず)


とは言え、この慣わしが大阪の他の飲み屋街(十三や天王寺、今里や布施)などでも適用されているのかは、同じ大阪で働く身とはいえ解らない。そう言えば関西圏にエリアを広げても解らないな。神戸とかはどうなんだろう?


そして店によっては同業者は勿論、素人の女性もタダだ。(うちもです)

同業者がタダなのはまだ理解出来る。何故なら客は回してナンボだし、お互い助け合いだから、お迎えに行っていちいち料金を取られてはたまらないからだ。お互い呼び合って、声を掛け合って、客を回して、貸し借りを作っていくのもホステスの力量と言える。

実際『他所の店でも飲むお客様』が新地に出てくると、私もあちこちに情報を回し、貸しを作っておく。これは自分の為というより、私の持つ他のお客様がそのお店に行かれた時に、私の繋がりならば多少は融通を利かせてくれたり、女性達の柔らかい態度に当たれるという、お客様の利益を見越しての貸しだ。(転職なんぞには使えませんぞよ。)


だが、素人の女性からもお金を戴かない、その発想がイマイチ解らないという店も人も多く、素人の女性からもキチンとお金を戴く店もあるし、ホステスも居る。

どちらが正しいとは言えないが、個人的には素人の女性でもタダにしてくれる店のほうが勤めやすい。女手があると捉えれば、チャージ料など取らずとも人件費が浮くのだし。

もっと深く言えば女の子が足りない状況とか、ちょっとでも酒が減って良いとか、そういった内情は別にしてもお客様と『打ち解けやすく』仕事が出来るメリットが存在する。
男性という生き物は面白いもので、自社の事務員さんや取引先の女性を連れてくると、その子を守ってあげなきゃという本能が働くらしく、いつもより沢山口をきいてくれたりするから、そのお客様の本当の姿が見えたりするのですね。
ここを逃してはならないし、非常に楽で美味しいポイントだ。


だが、一方で別の解釈もある。

女性客というのは実に大切な存在で、まず彼女等と打ち解けられなければ、場の本当の雰囲気を掴むことは出来ない。そして男性独特の『同性に好かれない人間は信用できない』神話の存在がある。これは意外に根強く、即ちそれがホステスの人格判断に繋がったりして、結構油断できない落とし穴だったりする。

この商売は俗に『女性客をいい気分に出来ないホステスは能力が無い』と言われる。何故なら男性は最初から女性を贔屓目に(というか色気か)見る生き物だから、極端に言えば彼等を楽しませるのは『出来て当然、当たり前』なのである。

反面、接客において本当の能力を必要とされるのは、贔屓目も最初から存在しない、むしろマイナスからのスタートである、能力のみで当たるしかない、女性客だったりするのだ。

そしてそういう努力をしたのだから、キチンとお代金は戴きましょうという解釈も存在する。これはこれで有りだと私も思う。難しい女性を良い気分にして仕事をしたのに、無報酬では連れのお客様とて恥をかくのであろうし。


自分が働くのは『女性客からはお金を戴きません』というお店の方がやりやすかったりするんですけどね。え、だからと言って女性客に対して手を抜いたりする水上ではありませんよ。むしろ私利私欲に走って、我を忘れてはしゃいでしまいます。

日頃オッサンに囲まれているのに、女性客って柔らかくて可愛くて最高じゃないですか。
たまにお連れの男性が怒り出すくらい意地悪な女性もおられますが、そういう方も逆に燃えちゃって大好きだったりします。絶対に遊ばせてやるぞって思う。

そう、一番性格の悪いのは実は私だったりするんですね(笑)。


とにかくお仕事中のお散歩は実に楽しい。

いいんです、いいんです。
私はどこまで行っても、タダなんですから。






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