日報ファイル
saki



 



月が眩しいのです。

田舎なもので。

山の上に満月が煌煌と冴えて。

じっと見つめていられないほど眩しくて。

涙が出るほど。

四国にあるまじき寒さと。

都会にはないくっきりとした夜空と。

雲が、流れて。

空を切り取る満月が凛と張りつめて。

太陽にも負けじと陰影を作って。

胸が痛むほど。

夜にあるまじき明るさと。

昼間にはないおぼろげな空間と。

星が、流れて。

全身に満月の光を浴びて。

身体の中で何かが蠢きそうなほど。

心が騒ぎます。

満月が眩しくて。





2002年01月03日(木)
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