日報ファイル
saki



 松山。

四国では(少なくとも私がいた所では)
台風の影響も大雨程度だったので、
それをやり過ごしてからまた出発…。
やっとの事で最終目的地である愛媛に辿り着きました。
愛媛には母の実家がありまして。

そう、3月末にクモ膜下出血で倒れて
後2週間の命と宣告された祖母が
未だに頑張っている病院もあるのです。
一時期には思いがけず体力が回復し、
手術を受けることができ、
それも成功して何とか意識も戻り、
動けないし話せなくても
周りの人の言葉などにしっかりと反応する
所まで来ていたらしいのですが。
自力で気道の確保ができないので、
細菌が入ったらしく先日肺炎を起こしてしまい
かなり容態が悪化しているようなのです。

私がやっとこさ見舞いに行った時には、
点滴や気道確保やカテーテルを使われ、
気のせいではなく小さくなってしまった祖母が
そこにいました。
それでも、呼びかければ目を開き、
手を握ればかすかに手を動かし、
祖父が無理矢理(本人は親切のつもりで…)
顔を拭いてやろうとすると
嫌がって眉をひそめたりして
(しばらくしかめっ面してました…)
…間違いなく、生きている。
それが嬉しくもあり、哀しくもあり…

天寿を全うするのは大変ですね。
自分の思うように生き、
自分の思うように死ねたら
かなり、幸せだと思うんですけど…
なかなかそうもいかないのが
人生といった所でしょうか。
こんな苦しみから逃れて早く死にたいとか、
こんな苦しみを超えて永遠に生きたいとか、
色々考えてしまったりする、
人間は不思議な生き物ですね。
私を駆り立てるものは何でしょう。
私が終わるのはいつでしょう。
…考えても無駄なこと、もしくは
永遠の謎とでもいった所でしょうか。

2001年08月22日(水)
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