日報ファイル
saki



 生死。

今日は駅からの帰り道にタヌキが死んでました。
…野生?
この辺ってそんなに田舎だったのか?
まぁ飼われていたのが逃げて轢かれたのかもしれませんが。
そんな時、ふっと生と死についてぼんやりと
考えてしまったりしたのですが。
たまにそんな事もありますよねぇ多分。
死んでしまってもタヌキはタヌキだけれど、
それはもうただの骨と肉の塊とも言えます。
でも生きていたってそう言えない事もない。
同じモノなんだけれど、
生きているか死んでいるかの違いしかないけれど、
それは確かに今日まで生きていて、
今は死んでしまった。
生と死は紙一重ですね。
一瞬のうちにいとも簡単に死んでしまう可能性が常にある。
そんな生だからこそただ今日を生きているだけで
凄い事だと言えなくもない。
そんな生だからこそ簡単に手放しては
勿体無いと思えなくもない。
死のうと思えばいつでも死ねるんだし、
生きている間は力一杯生きればいいでしょう。
たとえ志半ばで死んでも、
それまでを精一杯に生きられたならそれでいいでしょう。
どうせならやり遂げてから死にたいけど、
やり遂げてしまうとまたやりたい事が出来て
結局思い残す事になるかも知れないし。
死んでもそこで終わりではないかも知れないし。
ただ、そうだとしても「今ここで生きている私」とは
違うモノのような気がするので
やはり「今」を力の限りに。
そう出来ていない気がするからもどかしいんでしょうか。
それでも私は今日も生きていて、
食事を楽しむ事が出来たり、
会話を楽しむ事が出来たり、
仕事を嫌がる事が出来たり、
掃除を始める事が出来たり、
買い物に行く事が出来たり、
風に揺れる木の葉や
いつになく心に滲みる夕焼けや
喧嘩してしょんぼり帰って来る猫や
気が付けば真円になりかけている月とか
そんなモノを見て何かを思ってみたり
こんなモノを書いてみたり(笑)
ある程度自由に生きていて
それなりに幸せ。
とりあえず今、生きてるみたいです。

あなたはどんなカンジでしょう?


2001年08月04日(土)
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