日報ファイル
saki



 



幸福なとき、

人は生きることの苦しみから

わずかに解き放たれる。

苦しみを忘れていられる

その瞬間こそが、

「幸せ」なときなのだ。

人によって、

感じる幸福は違う。

何を不幸と思うかも。

誰もが幸福なときの永続を願うが、

苦しみがないところには幸福もない。

より深い苦しみを知っていれば

ささやかな出来事も至福となり、

さらなる幸せを求め過ぎれば

それはやがて絶望となる。

幸せも苦しみも、

決してそれだけで

永遠に続くことはない。

交互にやってくる

幸せと悲しみが、

永遠に続くのだ。

昼と夜の繰り返しのように。


人の存在ある限り。



2001年04月29日(日)
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