ケイケイの映画日記
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2018年08月05日(日) 「カメラを止めるな!」




いやー、面白い!サイコー!単館二館で上映していた作品が、口コミが広がり、あれよあれよと言う間に拡大公開です。あまりの人気沸騰で、大阪は9月中旬にミニシアターで上映のはずが、一昨日からナンとTOHOシネマズなんばで公開。無名のキャスト・スタッフのインディーズ作品と言う観点から考えたら、大快挙です。監督・脚本は上田慎一郎。

人里離れた廃屋で、ゾンビ映画の自主映画を作っている撮影隊。撮影はなかなか進まず、凝り性の監督は、主演女優にダメだしを出し続け、ついにテイク42!少し休憩する事になりましたが、その間に本物のゾンビがクルーを襲ったから、さぁ大変!阿鼻叫喚の地獄図が始まります。

と、ここまでだけ知って鑑賞に臨みました。確かに37分の長回しは見応えがあり、ところどころ稚拙な部分や???の部分も、300万くらいで作ったなら、まぁ仕方ないよ、女優さん可愛いし、無名だけどみんな演技上手いしと、それなりに満足していました。でもこれでこんなに大人気って?

これ以外は何も言えません。ごめん(笑)。わかっても楽しめますが、私のように、やや肩透かしの方が、絶対その後が楽しめます。

この手のプロットは、確かに今までありました。その時も話題になりましたが、それは巧みな展開に対しての賞賛。この作品はそれ以外に、映画に対する愛情がいっぱい詰まっている。いい物を作ろう、観客をびっくりさせよう、いっぱい楽しんで貰おうとする、作り手の気概をひしひし感じるのですね。

何より、作っている時、この人たち心底楽しかったんだろうなぁと、こちらにも伝わってきます。それって観客にとっても嬉しい事ですよ。だから、あんなに劇場に一体感が生まれたのだと思います。こんなに笑ったの、久しぶりの気がします。

そう、笑えるゾンビ映画(笑)。そして最後にちょびっとほっこりしますよ。その後に、作り手さんたちみんなに、ありがとう〜、私も映画大好きなんだよ〜、これからも頑張ってね!と言いたくなる作品。是非是非お確かめ下さい。


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