ケイケイの映画日記
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2006年04月13日(木) |
術後の注意と今回の手術で思ったこと |
前回の続きです。まずは退院時の先生からの注意です。
日常生活について
1 入浴 出血が止まれば可
ほとんどないけど、大事をとって来週からにします。
2 家事・外出・自転車などの乗り物 すこしずつやってみて、問題なければどんどん進める。 痛みなどがあれば、しばらく様子を見てから再開する。
現在している家事はお弁当、朝夕食作り(朝は後片付けも)、洗濯。家族の分担は布団の上げ下ろし、ゴミだし、食器洗い、風呂場の掃除、洗濯物をたたむ等。スーパーなどは、家族の誰かに付き添ってもらい、荷物は全て持ってもらっています。昨日銀行に行ったり区役所帰りにスーパーに寄ったら、帰宅後めまいがして布団に直行。ぶらぶらしているとわかりませんが、体力はまだまだ術前に追いついていない模様。自転車は来週くらいからボチボチ乗るつもり(だってラインシネマに行くんだもん)。痛みは全くありません。今週末は食事作りはパスして、体力を温存して、来週から家事も増やす予定。
3 運動・スポーツ 2が問題なければ、3と同じ
私は特別にスポーツはやっていませんが、今日明日くらいから、軽いストレッチは始めようと思っています。
4 セックス 術後1ヶ月から可
まあ、ボチボチと。
5 食事・アルコール 自由にして良いが、食べ過ぎ飲み過ぎは控えましょう
私はアルコールは全く飲まないので、これは楽勝。食べ過ぎは、入院中胃が小さくなったせいか、すぐお腹が苦しくなるので、意識して控えています。私はお酒もタバコもたしなみませんが、その代わりおやつ食べまくり、コーヒー飲みまくりでしたが、入院中これも少しでOKだったので、出来れば良い習慣は残したいと思っています。ダイエット出来るかな?
次の検診は? 変わりなければ2週間後
仕事の再開は、術後三週間後の4/25を予定しているので、先生に聞いたところ、「検診の時に相談しましょう」とのこと。職種と時間から考えて、多分大丈夫だと思います。運動量の多い仕事は、やはり一ヵ月後〜一ヵ月半くらいが望ましいと思います。その他、子宮摘出の後は、抜糸のいらない体内で溶ける糸で縫ってあるので、そのため術後4週間〜6週間の間に、かさぶたがはがれるような出血があるが、大事無いとのことです。
検診は以降半年ごとに、卵巣の検診を勧められました。子宮がなくなったので生理はなくなりましたが、卵巣は残しているので排卵はあります。普通は閉経でわかるホルモンバランスを、知っていた方が良いからとの説明でした。私の誕生日は10月、手術は4月なので、ちょうど半年開くので、この時期に検診に行こうと思っています。
今回の手術の感想
今思えば、今の主治医が「あなたより大きくても要観察の人もいるし、小さくても取る人もいます。僕は取ってすっきりする方をお勧めします。」というのは、当たっていたなと思います。病院もこじんまりした産科婦人科だったので、毎日新生児室を覗くのが楽しみだったり、分娩室から産婦さんの絶叫も懐かしく、看護婦さんたちも皆さん優しく、質問や雑談にも、気軽に応じて下さるなど、楽しい入院生活でした。
今回の主治医二人は、検診や説明の際細心の注意を払いながら、「開腹に変更はあるけれどめったにはない」「尿管の位置を調べますが、僕は一度も失敗はないです」「あなたの筋腫は推定600グラムくらい(実際は660グラム)、僕は1キロ400まで膣式で出したことがあります。」など、私には慢心や過信ではなく、医師としての自信とプライドに聞こえました。加えて看護婦さん方の「うちの先生は腕が良い」と口々に仰る様子に、先生への敬意が感じられ、それは私の先生への信頼をも増しました。病院の規模ではなく、医師の人柄と腕を見込んで、この病院にして本当に良かったです。
しかし私の場合、子供を産み終えた女性の子宮全摘出手術だったので、ここで正解でしたが、もっと難しい筋腫、または重篤な病、繰り返しますが子供のいらっしゃらない方の場合、辛いかもわかりません。病院の規模で選ぶのも、決して間違った選択ではないと思います。そして子宮摘出に不安が残れば、既婚・未婚、年齢、出産の有無にかかわらず、自分の気持ちを正直に主治医に話すことをお勧めします。どんな病もそうでしょうが、自分で納得して決める、これが一番大切なのではないでしょうか?
私が子宮摘出に本当に納得出来たのは、三番目の医師の時です。この先生は要観察を勧めながらも「手術も間違った選択ではないよ。筋腫というのは、自然には絶対小さくならんからね。今なら膣式でしどきやし。子宮は全摘です。あんたの年(当時43歳)で子供が三人いてたら、普通はもう産まんわな。子宮を置いといて、再発したわ妊娠たわでは、大変やろ?」と言われました。私は結婚が21歳と早く、上の息子達が成人になった今も、時々遅れる生理の度、大丈夫と思いながら妊娠判定薬を買うときなど、我ながらみっともなく、もういいかげんにしたいなと思ったものです。喪失感ではなく、そうか妊娠から解放されるのかと、目から鱗でした。
当初の脅され気味でビクビクしながら、後ろ向きに納得しての子宮摘出から、段階を踏んで、健康を取り戻すための子宮摘出だと、気持ちが前向きになった、結果オーライの私の手術でした。この筋腫日記は、これからも折々、一年くらいは書きたいと思っています。現在筋腫に悩み、この日記を参考にされる方に、元気な私の姿を見ていただきたく、それは私の今後の励みにもなるからです。
それ以外の方々、特に男性にも読んでいただきたく思っています。子宮を取ると女でなくなるという考えは、未だに多くはびこっています。それ故興味本位の見方をされることに辛い思いをするため、厳しい症状の中、なかなか手術に踏み切れない方も多いはずです。そういう偏見を覆すためにも、あせらず急がず、以前より女を上げるよう頑張りたいと思っています。取りあえず血行が良くなったのか、肌がちょっと白くなりました。それでは皆さん、今後もドウゾヨロシク。
備考
入院費は、所得により高額医療払い戻し請求というのがあり、大阪市は世帯総所得670万円以下の場合(年収ではないのでお間違えなく)、雑費食費を除く入院費が、72900円以上かかった分が、申請すると3ヶ月以降に戻ってきます。私の場合は入院費136950円、その内医療費125970円から72900円引いた分が払い戻しされます。注意点は、一ヶ月単位の計算なので、二ヶ月にまたがると、返金されないこともあります。私はその辺も踏まえて、入院は月初めを希望しました。その他高額医療貸付制度もあり、先に72900円を払うと、それ以上は支払わなくても良い制度もあります。入院の際は、お近くの役所にお問い合わせ下さい。
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