ケイケイの映画日記
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2005年08月03日(水) 「アイランド」

←は、今週のプレイメイト。(そーじゃなくて・・・)この作品のヒロイン、スカーレット・ヨハンセンです。マイケル・ベイ作のSF娯楽アクションですが、私の目はこのスカーレットちゃんに釘付け。主役のユアン・マクレガーもそこそこ魅力があったし、他のいぶし銀っぽいキャストも華やかで、はら?あれ?というツッコミ満載ながら、なかなか楽しめはしました。

近未来のある都市。数々の汚染から完全に管理し保護された人々は、地上最後の楽園と呼ばれる「アイランド」に抽選で行くことが夢です。しかしある日、そこの住人のリンカーン(ユアン・マクレガー)は、あることからこの都市に疑念を持ち、真相を突き止めます。彼らはクライアントの臓器が病気になった時の保険のため作られた、クローンだったのです。「アイランド」行きは、彼らにとっては死を意味します。リンカーンは「アイランド」行きの決まった恋人ジョーダン(スカーレット・ヨハンセン)を連れて、脱出を試みます。

正直いうと、前半眠たかったです。ドラマなんかすっ飛ばし、CGや爆破満載のアクションが始まるのだと思っていました。丁寧に管理された彼らの生活が描かれ、クローンたちの悲哀も描かれるのですが、イマイチ状況を説明しているだけで、あぁそうなんですかで終わってしまいます。これに1時間近くは、ちょっと長いかも。リンカーンとジョーダン追跡の追いつ追われつのアクションが始まると、さすがに手馴れた演出で観ていてあきることはありません。何でそうなるの?のツッコミは満載なのですが、マイケル・ベイが監督なんですから、そういうのはヤボというもの。こういう部分は素直に楽しめばいいのだと思います。

でもこの作品で私が一番魅了されたのは、スカーレットちゃん。まだ20歳なんですから、「ちゃん」で充分だと思うのですが、この色香はいったいなんなんだという感じ。ブロンドの美形とボリュームのある肢体、常に半開きのタラコ唇からは、愛らしい隙がいっぱい。上でプレイメイトと書きましたが、ピンナップガールとは一線をひく格と品も感じられます。同じタラコ唇美女のアンジェリエーナ・ジョリーは、男に弄ばれるのではなく、女が男を弄ぶような強気なセクシーさを感じますが、こちらスカーレットちゃん、若い分だけセクシーさも可憐。オヤジキラーらしいですか、それを肥やしにしてるんでしょうね。きっと付き合った男たちからいっぱい吸収したんだろうなぁ。声がハスキーなのも容姿にミスマッチでグー。男を翻弄するような魔性の女を演じる彼女を、是非観たいもんです。

クローンの人権や、彼らを作った科学者の神の領域に踏み込む行為を問うと言う部分は、セリフであっさり説明するだけ。正直ラストはこれでええんかいです。臓器を取られ泣きながら逃げ惑うクローンや、仮腹で出産したクローンが子供を抱かせてもらえないシーンなど、わざとらしくて陳腐。だたのお涙頂戴的でした。もうちょっと人間とクローンとの共存(ありえるのか?)に踏み込んで描いていたら、満足度はグーンと上がったと思います。
でもこれがベイの作風なんでしょう。あまり成長しないというか、こういう重いテーマをお気楽に描く自分が好きなんだと思います。この作品を支持する人が多いと言うのは、映画の楽しみ方の重要な一つだからなのでしょうね。

科学者役のショーン・ビーンと追跡者役のジャイモン・フンスーンは、自分のポジションをはっきり掴んだ感じがします。両方画面に出るだけ、それなりに映画の格を上げる力がある人たちだと思います。スティーブ・ブシェミはもちろんいいですが、もっと演じがいのある役をやって欲しいなとも思います。そして主演のユアン・マクレガー。悪くもないけど良くもありません。そこそこ無難な感じだけ。「エピ1」でオビワンにキャスティングされた時、イギリス出身の出世頭になるかしらと思ったのですが、なんだか中途半端なブレイクの仕方で、少しずつジュード・ローやヒュー・グラントに水をあけられて行く感じです。出来は大したことなかったけど私は好きだった「恋は邪魔者」のユアンに、今回メガネをかけたシーンの彼がだぶりました。大作ではなく、コツコツクリーンヒットを狙う作品の方が、彼には合っているのかも。私は良い俳優さんだと思っています。


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