ケイケイの映画日記
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2004年09月14日(火) |
「バイオハザード II アポカリプス 」 |
昨日の続きです。「ヴァン・ヘルシング」終了後、急いで三男とラインシネマの隣にあるマクドナルドで昼食を済ませ、1時半前には2時から上映の「バイオ2」のスクリーンまで行ったところ・・・、何と階段まで人が並んでる!3階で上映なのですが、最終的には7階まで並んでいました。この階は、もう一つのスクリーンで「ヴァン・ヘルシング」を上映中で、こちらも長蛇の列。いつもは平日、誰も観なさそうな作品を一人で観ることも多い私ですが、ちょっと疲れるけど、満員で観る映画は活気があっていいものです。
この作品は観るのを渋っていました。ゲームはした事がなく、前作も観ていません。正確に言うと、映画館で見逃してビデオで三男と一緒に観たのですが、夜遅く観始めた事もあり、二人とも途中であえなく爆睡。とゆー事は、脳が面白くなかったと判断したのだと、私は解釈していました。最近テレビ放映があり、それで再見した息子がせがむので、近くですることだしと「イヤイヤ」観たのですが、観賞後は息子に謝る羽目に。面白かったです。
アポカリプスとは「黙示録、大事件、大災害」みたいな意味だそうです。なるほど、今回はラクーンシティ滅亡の危機です。この作品の内容を平たく言うと、ゾンビ+「エイリアン2」。今年は「ドーン・オブ・ザ・デッド」と言うスマッシュヒットを観たため、あまり印象的なシーンはありませんが、全力疾走の「ドーン〜」に比べ、こちらは古式ゆかしいのろのろ歩き。やっぱりこっちの方がゾンビらしいぞ、とは確認出来ました。ゾンビ物に付き物の生死感や無常観はあっさり飛ばし、代わりに小気味良いアクションの連続 が、なかなか楽しめます。
ただ、ラスト近くメネシスと戦うミラ・ジョボビッチなんですが、私はカメラワークとかカット割りなどはド素人で、よくわかりません。その私でもカット割の早さ、グワングワン回るカメラワークに、いったい今どんな技が繰り広げられているか、さっぱりわからず。ミラはこの作品のため、3ヶ月ほどトレーニングに励んだとも聞き、他のアクション場面では、身体能力も高そうに感じましたが、これでは台無しです。見せられない技ならば、CGやスタントで誤魔化しても良いので、きちんと見せて欲しかったです。
「エイリアン2」に似ているのは、小さな女の子の救出が盛り込まれているからです。シガニー・ウィーバー扮するリプリーの、見知らぬ女の子に対してみせる全開の母性愛に、それまでの中性的で男勝りな様との落差に不意をつかれ、思わず感動した私ですが、この作品はそこもすっ飛ばしています。そのためミラ扮するアリスの少女を守る行動も、筋運びのためと言う感じでイマイチ盛り上がりません。少女と自分の共通点に対して、同病相哀れむという描写をもう少し掘り下げていたら、グッとしまったかと思います。
シエンナ・ギロリー扮するジル・バレンタインは、ゲームとそっくりでした。ゲームファンは、アリスより彼女に目がいったのでは?「ヴァン・ヘルシング」同様深みはありませんが、たたみ掛ける危機また危機の連続とアクションは、90分ちょい、何も考えずに充分楽しませてくれます。3も作られるのは確実のラストシーンでしたが、シガニー・ウィーバーと言えば「エイリアン」と連想するように、ミラジョボと言えば「バイオハザード」と連想する時が来たようです。
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