ケイケイの映画日記
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2004年07月19日(月) 「シュレック2」(吹替え版)

先行ロードショーなるものに初めて行きました。去年くらいから、話題作など初日の一週間前くらいに、夜2回くらい先行で上映するのが流行っていますが、悲しいかな主婦の身では夜はなかなか。この作品はファミリー向けと言う事もあり、先行モーニングでした。近所のシネコンに着いてビックリ!駅の近くまで行列が出来ているのです。「座れるやろか?」と末息子とヒソヒソ話していたのですが、これがなんと「ポケモン」の方たちでして。我が家が「ポケモン」と縁がなくなって3年、ピカチューはまだ神通力はあるみたいですね。

結婚したシュレックとフィオナ姫は、新婚旅行から我が家に帰ってみると、フィオナの両親である国王と王妃から、是非結婚のお祝いをしたいので、国に帰ってくるようにと連絡が入ります。渋るシュレックを説得して、二人+ドンキーは両親の元へと帰ります。しかし、怪物のシュレックとフィオナを見て、国王はあからさまに嫌悪、王妃は戸惑いながらも娘の幸せを願い、二人を受け入れようとします。そこへ占い師の妖精・ゴッドマザーが現れ、国王に約束通り、自分の息子のプリンス・チャーミングとフィオナを結婚させろと言うのです。はてさて、それからそれから・・・・

前作同様全編CGアニメですが、技術的に無理にリアリティを追求するのではなく、人の手で書いたような暖かみのある絵柄で、顔の表情の豊かさや皺やすばかすなどの描きこみの芸も細かく、前作より魅力が増しています。

前作では御伽噺のブラックなパロディと心暖まる展開に魅力がありましたが、今回はそれに加え映画のヒット作のパロディが満載です。「ミッション・インポッシブル」「ゴーストバスターズ」「フラッシュダンス」「インディ・ジョーンズ」「恋のゆくえ」などなど、愉快な事この上なしです。
場内は満員だったのですが、あちこちでおぉ!と歓声が上がっていました。クッキーマン、ピノキオ、三匹の子豚など、前作以上に彼らも大活躍でした。

初登場人たちもとても魅力的。長靴を履いた猫はラテンのヘタレ刺客なんですが、猫の生態?も勉強出来て、いやもう〜とにかく楽しいです!私はあのつぶらな瞳撃ち抜かれました。(観ればわかりますよん)字幕版は愛しのバンちゃんなので、私は吹替えの竹中尚人さんには申し訳ないですが、バンちゃんの声を思い出し脳内転換に必死でした。ゴッドマザーは、妖精というより、やり手女社長みたいでいやらしさ満点。こんもりした胸の谷間に妙な色気があり、終盤で「ヒーロー」を太ももまで露にして熱唱する様子は、熟女の魅力たっぷりでした。息子のチャーミング王子は、全然チャーミングじゃありません。(きっぱり)ナルシストな様子は爆笑もので、こちらの字幕版はルパート・エヴェレット。吹替え版を観たので想像ですけど、みんなウハウハ喜んでお仕事してたんでしょうね。

愛するフィオナのため、シュレックが美男子に変身する場面があり、その姿は、私は只今マツケンサンバで日本中を席巻している松平健さんにそっくりに感じ、私はニヤニヤ。音楽には「ヒーロー」の他、シックの「おしゃれフリーク」、リップスの「ファンキータウン」などかかり、親子連れの親に大サービスな作りでした。ハロルド国王の意外な秘密も、シュレックとフィオナの行く末もだいたい想像出来るのですが、これは良い子のみんなも観る映画、心に残るこういう結末は大歓迎です。

その他字幕版では、心優しい王妃にジュリー・アンドリュース。
私は前作も好きでしたが、断然こちらの出来の方が良いと感じました。
満載のパロディで、大人向けの印象がある「シュレック」ですが、小さい子供さんもたくさんいて、わかるのかな?と思っていましたが、それは杞憂に終わり、大人といっしょに笑い楽しんだ様子。ぐずる子供さんはいなかったですね。心の底から大人も子供も楽しめて、と言う映画はなかなか見当たりませんが、今年の夏休みの親子映画には「シュレック2」をイチオシさせてもらいます。








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